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電気がなかった時代はどうしてたの?

2021.11.12

今では夜でも明るくしてくれる電気ですが、昔は電気なんて便利なものはなかったのは皆さんわかるかと思います。

そんな電気ですが、昔の人々は電気がない状態で夜はどうやって生活していたのか気になりますよね。

今回はそんな電気がなかった時代の生活がどのようなものだったのか書いていきましょう。

昔は電気がなかった

これは歴史の授業を学校で習った人なら当たり前にわかることですが、縄文時代から江戸時代頃は電気なんてものはなく生活をしていました。

電気やガスはもちろんランプなんて高級なものは一切なかった昔の時代。

日が沈むと外はほぼ闇に包まれて、月の明るさしかなかったとされています。

当時の月の明かりは、今とは比べ物にならないほど明るく、むしろ月ができている時は夜道も歩けるほどでした。

昔の照明はどうしていたの?

昔の照明といえば蝋燭(ろうそく)ですが、仏教伝来とともに日本にもたらされたといわれ、奈良・平安時代には宮中や寺院といった特別な場所で使われていました。当時はすべて輸入品で一般にはなじみがない代物です。

時代が下り、室町時代後期に蝋燭が国産されるようになりましたが、まだまだ広く普及するにはいたりませんでした。

そんな時代、燃料として人々が使ったのが植物や動物の油を利用した「灯油」でした。これ、「とうゆ」ではなく「ともしあぶら」と読みます。

昔の火の燃料は何を使っていたのか

昔は灯油というものは日本にはなく、はたして何を使って火を付けていたのでしょうか?

何を利用していたのかと言うと、下記の通りになります。
・胡麻油
・えごま油
・菜種油
・綿実油

の植物系油を燃料として使っていました。

このあたりは現代でも食用油として利用されていますが、びっくりなのが動物系の油。

動物系の油は一体何を使ってるのでしょう?

・鰯(いわし)
・鯨(クジラ)

すごいですよね。

他にも秋刀魚(さんま)等も使われたらしく、これら動物系油は「魚油」といいます。江戸時代に広まったとされる植物系の油は匂いも少なくて、かなり人気だでしたが、とても高級品でした。

江戸時代の後期の文化期(1804~1818年)、菜種油1升(1.8ℓ)の値段は400文であり、現代の金額で大体8000円ほど。

米の値段の3倍ほどかかるというから超高級品ですね。

利用ができるのは武家や、遊郭をはじめとする接客業など一部の人だけでした。植物油は灯油の他に、調理用や整髪などにも利用されていて、色々なものに対して便利なものとしての認識が強かったらしいです。

一方、魚油はどうなのでしょう?

魚油の値段は、植物油に比べて半分以上も安く、あまりお金のない庶民は魚油を利用してました。

しかし、魚油は値段と比例してとても粗悪で…

・魚臭くなる
・煤(すす)がたくさんでる

というデメリットもありました。

しかし、庶民にとってはとても貴重な燃料で、大切に使っていたそうです。現代人からすると、明るくするたびに魚臭くなるのは勘弁してほしいですよね。ちなみに、シーチキンの油でも燃料として使えるので、いざというときに使って見てください。

昔の照明器具は?

今では家でもよく目にするダウンライト(電球埋め込み型照明)やペンダントライト(吊下式照明)がありますが、昔の照明器具は一体何だったのでしょうか?

時代の流れと共に、下記のような歴史があります。

・縄文時代〜大和時代:たき火、たいまつ
・奈良時代:かがり火、燭台
・平安時代〜安土桃山時代:灯台
・江戸時代:ちょうちん、がん灯、あんどん
・明治時代:カンテラ、石油ランプ、ガス灯、アセチレン灯
・大正時代:白熱電球
・昭和時代:蛍光灯
・平成時代:太陽光発電

時代が変わるにつれ、このように照明器具も変化していくのがすぐにわかると思います。縄文時代となるとイメージ通りですが、奈良時代にはもうロウソクがあったのがおどろきですよね。

ちなみに、江戸時代では天井から吊るすタイプの照明もあり、現代日本にも通じるような照明もありました。「八間」というものですが、八間は天井に吊るして使用するもので、部屋全体を明るくしてくれるのです。

構造といえば、中心にある小皿に灯油を入れ、灯芯に点火して光源としました。

火起こしの仕方

今みたいにスイッチを押せば光るものではないので、照明として火を付けるにはあるものを必ず使っていました。

そうです。

皆さんも一度は聞いたことがあるでしょう、「火打ち石」です。

火打ち石を毎回使って火を付けるの大変そう…と思うかもしれませんが、昔はそれしか火を付ける方法がないため、昔の人は火打ち石を使うのが簡単、そして早かったそうです。

時間にしておよそ30秒もあれば誰でもすぐに火を付けることができたみたいです。

火打ち石を使ったことがない私たちは火を付けるまでどのくらいかかるのでしょうね。

提灯は江戸時代から?

現代日本では、お祭りなどの行事の際によく見かける提灯ですが、元々はいつの時代からあったのでしょうか?

実は江戸時代よりももっと前の、室町時代から提灯は存在していました。

よく見る折りたたみ式の提灯が流行ったのは江戸時代だそうで、昔は竹で作った箱に和紙を張り付けた簡素なものでした。当時の人にとって提灯はとても便利なもので、夜に外出したい場合は必須でした。

日の出で起きて、日が沈んだら寝る

夜になると全く見えないほど真っ暗になり、何もできなかった江戸時代の人々。日の出に起きて、日の沈む頃には寝るというのが基本的な生活だったようです。日中が長い夏場では特に問題ありませんが、冬の時期では、朝方6時30分に明るくなりますし夕方の16時30分頃には暗くなってしまいます。

さすがにこの時期に日没とともに寝てしまうと相当な睡眠時間になってしまうので、こういった夜の長い季節には、ロウソクや行灯を使うのが庶民の生活と言われています。なので、夏場はあまり照明をつけないで生活をしたと言われています。

まとめ

今回は電気のなかった時代の生活について書かせていただきました。

昔は電気なんてなかったので、色々なものを工夫して電気の代わりに火を使って居たことがわかりましたね。

今では簡単に電気がつけられますが、昔は夜に明かりを灯すのも一苦労でした。
この時代に生まれた私達は本当に幸せ者なのかもしれませんね。