電気ストーブと石油ファンヒーター、どちらが良い?
2021.11.26
前回のブログにて、メリット・デメリットを元に石油ファンヒーターについてブログを書かせていただきましたが、今回は電気ストーブに視点を切り替えて書いていきますので最後までお読みして頂ければと思います。
電気ストーブとは?
いろいろな暖房器具がある中で、電気を熱エネルギーに変えて暖めるのが電気ストーブ。
電気ストーブといって思い浮かぶのは、電気ヒーターが赤く光っていて、その光で暖めるイメージでしょう。
しかし、電気ストーブは大きく分けて3種類ほどあります。
1つはハロゲンやカーボンのヒーターが赤々と輝くタイプのものがあり、「ふく射式」と言います。
2つ目は、電気によって暖まった空気をファンで室内に流すタイプ、いわゆる「温風式」というものです。
3つ目はオイルヒーターの代表として、室内空気を自然対流させて部屋を暖める「対流式」があります。
電気ストーブは、電源をつけている間は常に一定の電力を消費するため、長時間使い続けると電気代がかさむ傾向があります。
電気ストーブの各特徴
ここでは、電気ストーブの各特徴を分けて書いていきましょう。
ふく射式 電気ストーブ
先述したとおり、電気ストーブのイメージは赤々と光るヒーターに、手や身体を近づけて暖まるタイプのものを思い浮かべる人がほとんどかと思います。
このようなタイプの電気ストーブは、ふく射式と言われていて、安価なものが多いため手軽に使えるのがポイントです。
電気を通すことにより発熱する発熱体を利用し、ヒーターから赤外線を放射。
赤外線自体は、周りの空気に熱を奪われることがないため、赤外線が当たった身体が直接暖まるという性質があります。
なので、寒い部屋やドアが常に空いているお店などで大活躍します。
しかし、赤外線が当たらない場所は暖かくならないため、部屋全体を暖めるには向いていません。
このようなタイプの電気ストーブは、ハロゲンヒーターやカーボンヒーターがよく使われていたのですが、今では熱効率のよいカーボンヒーターが主流なので、以前に人気を誇ったハロゲンヒーターはほとんど見かけなくなりました。
気になる電気代についてですが、このタイプの電気ストーブは2つのヒーターが内蔵されていて、1つだけ使う場合は「弱」設定、2つ使う場合は「強」設定というのが通常です。
消費電力は、およそ500W(弱)~1000W(強)程度で、1kWh当たりの電気代を27円として計算すると、それぞれの1時間当たりの電気代は13.5円~27円になります。
温風式 セラミックファンヒーターの特徴と電気代
電気で加熱した電熱部にファンで風を送り、暖かくなった空気を室内に送風するタイプの電気ストーブは、温風式と言われます。
このようなタイプの電気ヒーターでは、暖かくなる電熱部分が特殊加工したセラミックでできているセラミックファンヒーターがよく知られております。
温風式自体は部屋全体を暖めるタイプの暖房器具にはなりますが、広い部屋には適していません。
一般的である600W~1200Wタイプのセラミックファンヒーターなら、6〜8畳までの部屋が限界かと思います。
気になるセラミックファンヒーターの消費電力は、およそ600W(弱)~1200W(強)程度。
それぞれ1時間当たりの電気代は16.2円~32.4円となるため、ふく射式よりも少し高くなっています。
・対流式 オイルヒーターの特徴と電気代
対流式オイルヒーターの特徴は、熱伝導によって空気を暖め、室内の空気を自然対流、部屋全体を暖めるのが対流式電気ストーブになります。
対流式の代表的なものは、最近人気があるオイルヒーター。
放熱板がついた密閉容器内に入っている難燃性のオイルを暖め、ヒーター本体と室内の温度差によって生じる空気の自然な対流によって部屋を暖めることができます。
部屋全体まで暖めるには少し時間がかかりますが、無風でじんわりとした暖かさを得られるのはおすすめです。
消費電力は、およそ1200W(8~10畳用)~1500W(10~13畳用)程度になり、1時間当たりの電気代は32.4~40.5円となります。
電気ストーブの種類の中では一番高いのかもしれません。
電気ストーブの選び方”
それでは、電気ストーブを買う際に大事なことを説明していきましょう。
まず第一に、電気ストーブはどこで使用するかがとても大切になります。
なので、設置する部屋の大きさや、電気ストーブのワット数、種類や特徴を考えて選んでみましょう。
リビングの広い空間の場合ですと、1000W以上のワット数が高くて部屋全体を温められるタイプがおすすめです。
逆に、トイレや脱衣所などの狭いスペースで利用するのであれば、500Wの小さいワット数で早く熱を発するものが良いでしょう。
あとは、消費電力がどの程度あるのか。
電気ストーブは出力≒消費電力になっているので、出力が高くてすぐに暖がとれるものは必然的に電気代は高くなってしまいます。
ブレーカーも落ちやすくなるので、こまめに弱運転に切り替えるなどしたほうが良いです。
”電気ストーブと石油ファンヒーター”
石油ファンヒーターは灯油を燃焼させ、送風ファンにより発生した熱を温風として室内に流します。
およそ、9畳用だと消費電力は燃焼時で約50Wになるので、1時間使用した場合ですと、約1.4円と安価ではあるのですが、電気代の他に灯油代が必要になります。
灯油もそのときの相場により値段は変動するのですが、1リットル約89円だとした場合、石油ファンヒーターを1時間使用した場合、必要な灯油量は約0.2ℓ、約18円ほどかかるので正直安くはありません。
ですが、電気代だけで考えると石油ファンヒーターのほうが安く、部屋全体を暖める速さはピカイチです。
電気ストーブと比べると難しいところではありますが、使用する場所によっては圧倒的に電気ストーブのほうがお得に感じるため、どちらを購入するか迷っている人はよく考えて購入するようにしてください。
”まとめ”
段々気温が下がっていくこの季節、暖房器具が必要になってきますよね。
ここまでで、石油ファンヒーターと電気ストーブの特徴を書いていきましたが、皆様が気になる電気代や特徴などをよく考えて、購入するようにしてください。
今年の冬も、自分にあった暖房器具で暖かく過ごしていきましょう。