電気自動車の利便性について
2022.04.03
皆さんは自動車に乗りますか?
最近の若い方はあまり車を乗らないと言われていますが、それでも車が好きで乗る方もいれば、電車などの交通の便があまり良いとは言えない地方に住んでいる方などはどうしても自動車を使用することのほうが多いでしょう。
車を乗る方で世間一般で言う、「走り屋」や古い車が好きな人は別ですが、自動車を購入する際、乗り心地が良いものや、便利な性能がある新車を選びたいですよね。
そんな自動車の中に電気で走る「EV車(電気自動車)」があるのをご存知でしょうか?
今回のブログでは電気自動車の利便性について書いていこうと思います。
EV車(電気自動車)とは?
今では、街中でも良く見かけるEV車ですが、そもそもEV車とは何でしょうか?
まず、EVとはElectric Vehicleの略で、日本語で言うと「電気自動車」のことを指します。
通常であればガソリンを燃料として使用し、エンジンを稼働して走るのですが、電気自動車は社内に蓄電器を搭載、外部からの電力供給で充電してその電力でモーターを駆動させます。
以前は電力を充電する電池の性能があまり良くないため、バッテリー駆動のフォークリフトなど工場や倉庫でしか使われていませんでした。
最近では、その電池の性能が向上したため、数百キロの距離でも利用できる電気自動車が普及しました。
EV車(電気自動車)のメリットとは
ここまででEV車の特徴などを書いていきました。
では、EV車に乗ることによるメリットはどうでしょうか?
ここでは、EV車に乗るメリットを書いていきましょう。
・環境に良い
EV車は、電力によって動いてるため、ガソリンエンジンが出す有害物質を全く出しません。
そのため、環境に優しく、今後さらなる普及が見込まれるでしょう。
・補助金や減税が適用される
EV車を新しく購入する場合、補助金や減税が適用されます。
しかし、車種やお住いの自治体によって条件や減税の種類が変わってきますので、もし購入することが決まりましたら、どの補助金や減税の対象になるのか事前に調べてみるとよいでしょう。
・振動が少ない
ガソリンエンジンを利用する普通の車では、ガソリンを燃料として動かすため、どうしても振動や音が発生してしまいます。
しかし、電力によって動いているEV車では、バッテリーとモーターのみでの走行になるため、走行音や振動も少なく、加速もスムーズに行えます。
・ランニングコストが良い
EV車は電池やモーター、制御装置があるだけで走行条件が整うため、とても軽量化することができます。
しかも、モーターは流す電気の量を調整して、回転力の最適化が可能なため駆動効率がよくなります。
通常の車では、情勢に応じてガソリン代の値段の変動があるため、高い時期にガソリンをいれると、財布のダメージがでかくなってしまいます。
しかし、基本的にガソリン代よりも電気代は安いため、同じ距離を走る場合にEV車のほうが燃費が安くなる傾向にあります。
EV車(電気自動車)のデメリット
メリットがあるということはデメリットもあるんではないかと考えてしまう方も少なくありません。
ここでは、EV車に乗るデメリットを書いていきましょう。
・車体価格がとても高い
正直に話しますと、EV車はガソリン車と比べて購入価格がとても高いです。
車種にもよりますが、ガソリン車と比べると100万以上の差があるとのことなので、どうしてももっと普及するまでは購入価格も高くなってしまいます。
・充電時間がかかる
充電に時間がかかる点も、EV車のデメリットの一つです。
家庭用の充電設備でフル充電する場合は、およそ6〜8時間ほどかかってしまうため、5分ほどで給油ができるガソリン車と比べるとどうしても時間がかかってしまいます。
なお、充電ができる充電スタンドも、設置数がとても少ないので充電に関しては苦労してしまうかもしれません。
ランニングコストを考えるとEV車は安い?
先述したとおり、メリット・デメリットを書いた上でどうしても切り離せないのが、メリットでもあるランニングコスト。
実際に電気代とガソリン代ではどのような差がつくのでしょうか?
電気料金の単価は、「kWh」となるのですが、1kWhというのは、1kW(1,000W)の電力を1時間ほど使用した場合の電気使用量をいいます。
この1kWhがいくらになるのかは、エリアや時期によっても変動はありますが、次のような料金設定として考えた場合にどのくらい電気代が発生するのかを書いていきましょう。
・昼間:約24円
・夜間:約20円
※あくまで法人向けの場合
上記の値段で計算すると、車を使用しない夜間の充電で1kWhの場合、1時間あたりの電気代は、20×6kWh=120円となります。
フル充電で8時間かかった場合、8時間×120円=960円という計算になりますね。
もちろん、フル充電でどのくらいの距離を走れるのかという話にもなってきますが、ガソリン代が155円/Lのとき、燃費20km /Lのガソリン車ですと1km走るのに7.75円かかる計算になります。
EV車では、1kWh20円の電気料金で計算した場合、燃費(電費)1kWhで6キロ走るのEV車であれば、1kmで約4円かかる計算になります。
このような計算ですと、同じ距離を走るとしたら2倍ほどの差がでます。
しかし、EV車はフル充電した場合でもガソリン車と違って走る距離が短いため、値段よりも時間や面倒がかかるのが嫌いな人は向かないかもしれません。
逆に、普段からそこまでの長い距離を走らない方にはとても燃費(電費)が浮きますので、財布には優しくなりますね。
今後EV車は普及していく
現在、世界中の自動車メーカーが電動化時代に向けて多くの投資を行っているため、製品を開発したり生産体制を整えているとの話をよく聞きます。
しかも、政府は「2035年までに新車販売で電動車100%の実現を目指し、ガソリン車の乗用車販売を2030年までにゼロにする」と表明しているため、今後はガソリン車よりもEV車が普及していくのは明らかとなっています。
もちろん、普及の実現のためには販売価格の低下や充電速度、バッテリー容量などの改善も必要かもしれませんが、近い将来にはガソリン車よりもEV車のほうが街中で見る頻度が高くなるでしょう。
今のうちから少しでもEV車の知識を増やし、今後のための電気料金の見直しなども考える必要があるかもしれません。