トップブログ味覚と電気の関係〜電気で味をコントロールできる〜
blogブログ

味覚と電気の関係〜電気で味をコントロールできる〜

2022.05.15

皆さんが生きるのに必要な食事。

そもそも、人間というのは栄養さえ取れれば最悪食事などしなくても生きることはできますが、食事をするなら美味しいものを食べたいと思いませんか?

それは、皆さんの味覚が太古の時代よりも進化しているからです。

昔の人間は、シカやイノシシの肉、ハマグリやカキのような貝類や魚などを生や少し日を通しただけの調理で食べていました。

しかし、現代ではしっかりと調理をして我々が「おいしい」と思うような料理を食べています。

そんな美味しい「食事」が電気の力を使ったアイテムで更に美味しくなることを知っていますか?

今回のブログでは、味覚と電気について書いていきましょう。

人間の食事の歴史

この長い歴史の中で、人類は自分が満足いく料理を調理するための色々な方法を考案してきましたが、いったいいつから料理を始めたのでしょうか?

はるか昔、人類は旧石器時代の早い段階で火を使うことを覚えていたと考えられてます。

元々当時は、狩猟や採集中心の生活が基本で、石器を使って動物や魚を獲ったり、森にある植物や果実、木の実などを採って食べていました。

そこで、このように手に入れた食材を火で炙ったり、熱した石を利用して焼いたりと色々な工夫をして美味しく食べていたことがわかっています。

しかも、約3万年前のヨーロッパの遺跡に、ジャガイモに類似した植物の根を石器ですり潰し、水で練って石で焼いた「パン」の一種が痕跡として残っていました。

こう考えると、ホモサピエンス時代から食材を使って調理をしていることがわかりますね。

人間は調理をすることによって進化した

約180万年前、元々大きい歯や小さい脳をもっていた人類ですが、今では小さい歯や大きい脳と真逆の進化を辿っています。

その進化の理由が「料理」だった可能性が考えられます。

料理をすることによって、人類は加熱したものを食べるようになり、硬いものを噛み千切る大きい歯を不要とし、消化に絶対的に必要な内臓の量が減ったことで体格も小柄になったとされます。
小柄になったことで、効率よく脳にエネルギーが得られるようになったため、脳が大きくなったのではないかとも言われているので、やはり人間は料理によって進化したと言っても過言ではないでしょう。

人間の味覚は電気で変えられる?

皆さんは知っているかわかりませんが、「視覚」「聴覚」「触覚」は物理現象に起因する知覚なので、人に提示するのはあまり難しくありません。

例えば、聴覚。
聴覚は空気の振動により伝わる音を「知覚」することです。

空気の振動の強さによって音が大きくなり、空気の振動する速さが音の高低に対応します。

なので、スピーカーなどの膜の振動を制御することによって色々な音が出せるのです。

それに伴って、音をコントロールするのは膜を電気で制御するのでとても簡単です。

皆さんが普段使っているオーディオ機器やテレビ、携帯電話のバイブレーションが広く普及していることからも、これらの技術が比較的容易であることが皆さんも想像できると思います。

それでは、化学物質を「知覚」している味覚と嗅覚はどうでしょうか?

実は、味覚は微小な電気を流すことによって生じる「電気味覚」というものが存在します。

電気味覚というのは、微弱な電気を舌に流すことによって、味覚が生じるというものです。

電池を発明した「アレッサンドロ・ボルタ」が自身で電池を舐めて電気によって味覚を生じることを発見しています。

現代では主に医療現場で味覚障害の検査に電気味覚を利用しています。

しかし、舌に電気を流すことによって味覚が生じるのか完全にわかってはいません。

諸説ですが、現在では食品中の電解質が電気によって舌により多く近づくから、という仮説があり、この説が一番有力だと言われています。

電流の信号の形状や向きをコントロールすることによって、塩味や酸味が増幅することが分かっているのでこれを応用しているのが電気味覚です。

電気味覚の装置の中には、湿布のように首の後ろに電極を貼って電源につながった電極を用いて舌に電気を流す仰々しい装置もありますが、他には微小な電気が流れるスプーンやフォークが開発されています。

電気が流れるスプーン

電気味覚スプーンという名前だけでも聞くとすごい怖いイメージがあると思いますが、みそ汁やスープ、ご飯などの飲食時にスプーンから舌に微少な電気が流れることによって、塩味や酸味が増したように感じることができるアイテムです。

塩味や酸味が増すことを感じるということは、濃い味が好きな人にとってはとても便利なことです。
外出先で自分好みの味じゃない場合は、好きなタイミングで味をこっそり変えることもできますし、電気味覚スプーンを使えば実際の塩分よりも濃く感じることができるため、薄味のダイエット食を食べる際でも、味を濃くすることができるでしょう。

スプーンの他にも手袋等のアイテムもあります。

手袋の人差し指に電極が取り付けられており、金属製のスプーンやフォーク、コップなどを介することによって、舌に電気味覚を与えることが可能。

人差し指の位置で、簡単に電気のオンオフや電気味覚の強弱をつけることができます。

健康にも気を使える

日本人の1日当たりの食塩摂取量は男性10.8g、女性9.1gとされています。

ですが、WHO(世界保健機関)によると、5g未満が最も良いとされているため、日本の塩分摂取量は多いほうだと考えられています。

そのため、日本人が本気で健康に気をつけることになった場合、普段から食べている食事よりもかなり薄い味付けになってしまうため、かなりの不満がでてしまうでしょう。

なので、健康に気をつけている人にはとても便利なアイテムと言っても過言ではなく、今後は「甘味」や「辛味」なども電気によって作れるようになるかもしれません。

まとめ

今回は電気で味覚を作れるということがわかるブログを書かせていただきました。

電気で色々な味を体験することが可能になるということは、とても便利な世の中になると思います。

しかし、それによって特に調理を必要としない料理が出てくるかもしれません。

人間に必要な栄養分だけ詰めて、味などは電気で好みの味に変える。

某猫型ロボットが出てくる国民的アニメではありませんが、そんな料理が未来では出てくるかもしれませんね。