AIロボットは高性能?
2023.08.27
最近、よく名前を見ることの多い「AIロボット」。
皆さんはAIロボットと聞いたら一体何をイメージするでしょうか?
人間の生活を楽にしてくれたり、ネガティブな方の中には人間を滅ぼすAIも出てくる…そんな陰謀論まで様々なイメージがあるかとは思いますが、某国民的漫画にも出てくる猫型ロボットもある意味AIロボットですよね。
そんなAIロボットも日々進化しており、現在では我々の日常生活にも多数存在しています。
今回の記事では、AIロボットについて書いていきましょう。
AIとは?
まずAIとは何かというものを書いていきましょう。
AIというのは”Artificial Intelligence”の略称で、直訳するとArtificial = 人工的な・Intelligence = 知能の意味という意味です。
なので、AI(人工知能)と表記されることも多く、簡単に説明すると人間のような知能を機能としてもつコンピュータのイメージで問題ありません。
しかし、「AI」自体はソフトウェアやシステムのことを指すため、「AIロボット」とは少し意味が変わってきます。
そもそもロボットというのは自動で行動することができません。
ロボットは人間側が操作する、もしくはすでに行動をプログラミングしておりそれに従って行動しています。
「AIロボット」は自らの行動を自動化する人工知能によって、ロボット自身が未知の課題や問題に直面しても答えを導き出すことができるのです。
そのため「AI」と「AIロボット」は言葉の意味が少し変わってきます。
AIの学習方法とは
AIは自立して学習しますが、その学習方法とはなんでしょうか?
実はAIはすぐに学習するわけではなく、機械学習というものを取り入れております。
機械学習というのは、AIにデータを与えて何度もトレーニングを繰り返しパターンを覚えさせるというものです。
この学習方法を取り入れることによって、正確な予想をたてられるようになります。
ロボットに人工知能を組み合わせるメリットとは?
人工知能であるAIは現在たくさんのロボットと組み合わされており、実用化されています。
このAIロボットが存在することによってどのようなメリットがおきるのか書いていきましょう。
人間の作業を効率化できる
たとえば、iPhoneの「Siri」などスピーカーが音声を認識して検索をかけたり操作してくれたり、ルンバなども人間の代わりに掃除をしてくれます。
このように、人間自ら行動しなくてもAIロボットが作業内容を把握して行動してくれるのがメリットの一つです。
特に、人間がAIに話しかけてそれを各機器に指示を出すという流れは工場などでも活用されているようです。
人手不足の解消
今までは、どんな単純な仕事でも人間が手作業で行っていることの方が多かったのですが、その中でも単純作業の仕事に関してはロボットが作業をすることが多くなりました。
それによって人手不足が解消され、作業効率もかなり上がります。
更に、AIロボットは人工知能搭載ロボットなので、ベルトコンベア等をカメラで監視して、複数の異なるパーツを識別、別の箱へアームで分類するロボットも現在多数の工場でも使われているそう。
AIロボットの実例
AIロボットといっても人型ロボットのイメージが強い方も少なくありません。
ここではAIロボットの種類に関して書いていきましょう。
家庭用AIロボット
代表的な例を挙げると、スマートスピーカーや犬型のペットロボットなど、AIが搭載された家庭用のロボットは少し前からすでに広く普及しております。
iPhoneの「Siri」もその一つで、AIが受け答えするアプリが導入され、皆さんの身近なものとなっています。
ヒューマノイドロボット
家庭用AIロボットだけではなく、人型ロボットも存在しております。
例えば、ASIMOなどは人間に合わせてデザインされた器具やシステムが互換性もなく使えるという点や人間が話しやすいということも踏まえて、実用に向けて企業開発が進行していますし、二足歩行を含むバランス保持は他のロボット技術への応用が期待されているのもあり、研究含め開発もされている現状。
わかりやすくいうと、ペッパーなどの人型ロボットはすでに実用段階であり、店頭などで活躍されています。
介護ロボット
介護ロボットは色々な場所で導入されつつあるAIロボットの一つ。
排泄支援ロボットや複数のカメラやベッドをIoTでつなぎ、AIが監視することによって、異常行動がないかを見守るようなロボットもたくさんあり、介護者や被介護者ともに負担が軽減されました。
異常が発生するとすぐに検知されて親族などに連絡がいくようになっているため、高齢の親族とも安心して離れて暮らすことができます。
農業ロボット
農業ロボットは、ハウスの水やりや温度管理等の作業をロボットが人間の代わりに行ってくれます。
人工知能が合わさったロボットであれば、安定した作物の管理ができるため人間が行う作業がだいぶ効率化されたと言えるでしょう。
また、AIによって管理されたドローンでは、農薬や薬を散布することで、人の作業が大幅に軽減されました。
医療ロボット
医療ロボットは、今まで外科が行っていた手術の一部を、AIロボットが行っている例があります。
日本ではまだ実用化段階ではないのですが、ロボットは人間に比べて正確な細かい動きが行えるため、医師の経験や技術によって手術が左右されることはなくなります。
このAIロボットが実用化されたら、たくさんの命が救われるようになるでしょう。
上記のロボットの他にも、建設ロボットや物流ロボットなど様々なロボットがあります。
AIロボットは大量の電力が必要
家庭用AIロボットの代表であるルンバはそこまで電力がかかりませんが、工場などの作業を効率化させるためのAIロボットは常にエネルギーが必要となるので、大量の電力がかかります。
そんなAIロボットですが、実際にどのくらいの電力量がかかるのでしょうか?
人工知能AIだけであれば、GPU搭載の標準的構成で1台当たり約1,300W となります。
わかりやすくいうと、ドライヤーと同じくらいの電力になりますね。
AIの稼働台数は日々増えております。
このままデータ処理の消費電力量を求めると、2030年時点で16TWhと予想されるため、大量の電力が必要となるのがわかりますね。
大量の電力が必要かもしれませんが、今後のAIの進化は人間にとっても便利かつ効率化されるため、難しい問題ではあります。
まとめ
今回はAIロボットについて書いていきましたが、AIロボットは今後たくさん増えてくるでしょう。
SF漫画やアニメではありませんが、AIロボットの数が人間の数を上回り徐々にAIロボットの世界になってしまう未来も決して起こり得ないことではありません。
しかし、AIロボットは我々の生活をより良くしてくれるため悪いことだけではないので、
AIロボットと人間の共同生活が日常になるのもそう遠くないかもしれませんね。