電気と電機と電器!?3つの種類と違い
2023.12.10
皆さんがパソコンで文字を打っている時や書いている時に「電気」書くタイミングで「電機」や「電器」と書いたことはありませんか?
間違って書いてしまった際に、誤字だと認識する方も少なくありませんが、言葉としての意味は間違いでも実際の言葉の意味があります。
筆者もよく記載してしまうこともありますが、「電器」と「電機」は各意味があるので、今回は「電機」と「電気」と「電器」の違いについて書いていきましょう。
「電気」はどう言う意味?
まず「電気」からいきましょう。
今まで簡単に「電気」という言葉を使っていましたが、そもそも「電気」というのはエネルギーの事を表しています。
皆さんが普段から利用している電化製品などはコンセントなどに挿して電気を供給します。
この「電気」を供給している電化製品は「エネルギー」によって動いているため「電気=エネルギー」ということになるのです。
そのため、電気によって動かす力であり発電されたエネルギーのことを「電気」という文字で表します。
「電機」はどう言う意味?
次は「電機」について書いていきましょう。
「電機」というのは簡単に説明すると電気の力で動く機械です。
「電機」は電気の力で動かす機械の事を簡単に書いているのですが、これを正しい書き方に直すと「電気機械」になります。
工場にある機械を想像していただければわかりやすいと思うのですが、自動車工場などの機械である「デカい機械」が「電機」です。
「電器」はどう言う意味?
最後は「電器」について書いていきましょう。
「電器」とは「電気器具」の略称で、電気で動く器具の事を指します。
「電機」とは違い、電気で動く道具や素人でも使える機械の事を「電器」と表すのですが、皆さんは電気で動く器具と言われたら何が思い浮かぶでしょうか?
私たちの身近なものですと、テレビや電子レンジ、冷蔵庫が「電器」にあたります。
簡単に説明すると、電化製品は「電器」ということになりますね。
漢字の意味
文字には意味があります。
特に漢字という文字は意味を持っているものも多く、パッとみただけでもわかりそうな気もしますね。
「電気」に関しても言葉で読むと「デンキ」と読みますが、「電器」も「電機」も読み方は「デンキ」です。
そもそも「電」は雷に由来する文字になりますが、「雨」と稲光や稲妻が由来の「申」で構成されています。
なので、雨と稲妻で「雷」と書きます。
それでは「気」はどうでしょう?
「気」は他にも色々ありますが「天地正大の気」という意味もあり、つまりは自然現象であることもわかります。
そうなると、「電気」という文字は「雷+自然=電気」とも捉えられますね。
「機」は細かい働きをする仕組みのことや「はた」(織機)という意味があり、他にも「からくり」という意味もあります。
「器」に関しては、口の形をした4つの器に神様へのお供え物を入れて並べている図という話が起源だそうです。
そこから真ん中の文字の「大」は元々「犬」という意味で、犬を生贄にしていたという説もあります。
この説を元にすると、「電機」は「電気を利用したからくり」ですし「電器」は「電気を入れた器」ということになるので、元の意味にも通じるところがあるのかもしれません。
英語になるとどうなるの?
ふりがなをふった時の呼び方はどれも同じような言葉で話しますが、漢字で書くと全く違う意味を持ちます。
それでは英語に記載するとどのような文になるのでしょうか?
ここでは英語表現の違いについて書いていこうと思います。
「電気」の英語
電気を英語で表すと…
・Electricity
・Electric energy
等
電気であれば使い方によっても文は変わりますが、エネルギーという単語もついてますね。
「電機」の英語
電機を英語で表すと…
・Electrical Engineering
・Electrical Technology
・Electrical Systems
等
技術やシステム等を指す文になっているので、「電気」の英語よりもわかりやすいかもしれません。
「電器」の英語表現
電器を英語で表すと…
・Electrical appliance
・Electrical device
・Electrical equipment
等
電器に関しては他にもいくつかの表現があったため、一概には説明できませんがデバイスと単語があるのでやはり「道具」という意味にもなります。
電気を使う道具=電器というのも一つの正解かもしれません。
電機と電器の役割
電気というのは皆さんもうすでにわかっている方が多いと思いますが、「電機」と「電器」に関してはまだピンと来てない方もいるのではないでしょうか?
「電機」も「電器」、両方とも電力を使って動く機器や器具の事を指していると説明しました。
「電器」は小さくて単純な構造のものが多く、「電機」は大きな電力で動かす工場などで使うものに多いです。
実際に「電機」と「電器」は細かくどのようなものがあるのでしょうか??
ここでは、「電機」と「電器」を書いていきましょう。
電機の種類
「電機」は主に下記のものがあります。
・発電機
・電気ドライバー
・電車
・電気モーター
「電機」は日常的に生活で使うことがあまり多くありませんが、最近では家電の中にも「電機」というものがあるそうです。
電器の種類
「電器」は主に下記のものがあります。
・除湿機/加湿器
・炊飯器
・掃除機
・洗濯機
・扇風機
このように見ると、語尾に「機」とついていても「電器」の類ということがわかりますよね。
日本語の難しいところでもあり面白いところでもありますが、わかりにくいというのは拭えません。
まとめ
今回は「電気と電器と電機」について書きましたが、正直言葉の違いというのはあまり気にしなかった人も多いのではないのでしょうか?
日本人には言葉で話すよりも文字をみて一つの単語を認識し、理解する人の方が多い傾向があります。
もちろん、言葉として口から発声する生声の方が相手に伝わりやすいかもしれませんが、文に起こすと一つの漢字でなんとなくその性質を理解する人の方が多い気がしませんか?
「電機を使ってこの道路を綺麗にしよう」という言葉を相手に話すとしても相手からすれば
「電気を使ってこの道路を綺麗にしよう」という言葉に聞こえてしまいます。
このように、同じ言葉なのに意味が違う文章が多いためあまり理解しにくいことも多いかもしれませんが、今回のブログで「電気と電機と電器」の違いについてはご理解いただけたかと思います。
ちなみに、筆者はよく「電気」とパソコンで打ち込んだ際に「伝記」と間違えてしまうこともあり一人で落ち込むことも多いのですが、皆さんは決して同じような間違いをしてしまっても落ち込まないようにしてくださいね。