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電気工事って大変なの?電気にまつわるお話

2021.10.17

このブログを見ている皆さんは、電気を扱えますか?


電気工事士であれば可能ですが、資格を持っていない方は600V超過の電気機器への電線の接続や電線管などの専門工事をしてはいけません。しかし、工事内容によっては資格がなくても携われるものもあります。


今回のブログではそんな電気工事や電気工事士のお話をしていこうと思います。

電気工事士とは

現代社会の発展とともに、今の世には必要な「電気」。


皆さんが使っているスマートフォンやパソコン、テレビやエアコンはもちろん、街頭のネオンまで様々なものに電気は必要です。そんな世の中に必要な電気は、電気工事士がいなくては皆さんの元へ送ることができません。

具体的に何をするの?

電気工事士の仕事は、一言では言い表せないくらい非常に幅広いです。


働き方も仕事内容によって違うため、わかりやすい2種類だけ説明していきましょう。

建設電気工事

建設電気工事は、官公庁や教育関係の施設はもちろん、ビルや工場、住宅などと様々な建設物の電気設備(屋内外)の設計や施工を行います。そして、変電設備の配線や大型機器の制御回路メンテナンス、建物のコンセントの取り付けや電球交換も含め、電気に関係のある作業を行う仕事が建設電気工事ということです。

新しく建設する建物に1から電気関係を使えるようにするために必要な工事で、それだけではなく、既に使われている建物に新しく配線や電気設備を追加するリフォームや改修工事を行うことも。

一般家庭だけではなく、公共・企業と、携わる仕事の範囲は非常に幅広く、多種多様な工事に関わります。

電気工事自体は他の建設作業と並行して行うことが多いため、通常はグループをつくり共同で施工します。大規模の工事になると、施工責任者・現場監督がいるので、その指示に従って工事を進めていくのですが、空港やダム、コンビニや住宅など現場は多岐に渡るため、飽きのこない仕事と言えるでしょう。

鉄道電気工事

鉄道電気工事は、世界の中でも正確に運行している日本の鉄道を守っている仕事です。

鉄道には電車に電気を送る架線や安全運行を支える信号システム、駅の照明や通信設備はもちろん、電力を供給している発電所や変電所に至るまで、色々な電気設備があります。これらの設備が故障して事故が起きないように、駅構内の照明設備や配電線路工事の施工、自動改札装置、電気掲示器等の施工、保守業務を行います。


鉄道施設で電気工事を行うには、業者としても難関な条件をクリアしなければ参入することができないため、携わる業者は限られてきます。

資格がないとダメ?

電気工事士として働くためには資格は絶対に必要なのか?

結論から言えば、必ずしも持ってなければいけないわけではありません。というよりも、資格がなくても電気の仕事に携わることは可能なのです。

しかし、電気工事士の仕事内容によっては、専門資格を持っていないと携われない作業もあるため、この業界に入って将来将来的に長く働くことを考えているのであれば、国家試験を受験して電気工事士の資格を取った方が良いです。

電気工事資格は、「第二種電気工事士」と「第一種電気工事士」の2種類があります。持っている資格によって、携われる仕事が変わりますので注意しましょう。


・第二種電気工事士
・電圧が600V以下の電気工事に携われる。(※主に一般住宅、小規模な店舗や事業所など)
・第一種電気工事士
・最大電力が500㎾未満の電気工事に携われる。(※ビルや工場、大型店舗など)


主に、第二種電気工事士は一般用電気工作物の電気工事が可能。一般用電気工作物というのは、一般住宅や商店などの低圧受電のものを指し、道路などにある電柱から変圧器によって電圧600V以下に落として受電するものです。

第一種電気工事士は、一般用電気工作物や最大電力500㎾未満の自家用電気工作物の電気工事が可能。自家用電気工作物というのは、高圧・特別高圧で受電する電気設備のことを指し、電柱から直接敷地内に設けた変電設備で受電して使用することを言います。実際に、第二種電気工事士の資格自体は独学でも取得可能です。電気系や工業系の専門学校で学びながら取得する道もありますし、電気工事にまつわる仕事に就いていて、流れで取る人もいます。

しかし、第一種電気工事士の資格は少し大変で、免状を取得するまでに5年以上の実務経験を積まなくてはいけません。試験に合格するためには、施工図面を見て適切かつ安全な電線の通し方を考察したり、火災などの事故を防ぐために、法令にあった工事の計画したりできる力が必要になります。

電気工事の中で大変な事

電気工事をするには、資格が必要で大変というのはわかったかと思いますが、それでは主に仕事をする面で大変なのは何なのでしょうか?

楽な仕事は…

楽な仕事というと少し語弊があるかもしれませんが、電気工事の中で比較的に楽な方と言われているのが「エアコンの取り付け」。
専門的な工事内容としても、コンセントの増設や電圧の切り替えなどをしない限り、極端に専門性があるわけではないため、電気工事士の仕事の中では楽な仕事と言われています。
エアコンの室外機が約45kgぐらいあるので、運ぶのや設置のほうが大変かもしれませんね。

・辛い仕事は…

よく聞くのが、大型の屋内配線工事は辛い仕事と聞きます。


屋内配線工事の中でも主に、工場やビル等の大きな建築物を新設する時です。1回の工事で何カ月もかかってしまう事もありますし、他の会社と混合でやることもあるので、慣れていない環境で苦戦する人が多いと聞きます。

このように、仕事の種類によっては大変なものや楽なものまであるのですが、我々が普段利用している電気は電気工事士の方々によって成り立っているんだなと考えさせられますよね。

まとめ

電気工事士の仕事は、普段から電気を使っている我々にとって本当に大切な職人さん達です。

たとえば、自然災害によって街がボロボロになってしまった。

電話回線が生きていても、電気が通っていなければ電話機が作動しないで連絡も取ることができません。電車も動かないで自宅に帰宅できない、いわゆる「帰宅難民」が多くなります。インターネットやテレビも見ることができないので、情報が得られず、外の状況がわからなくなります。夏や冬であれば冷暖房も効きません。

そんなことが起きないように、人々が電気を安全に簡便に使えるようにしてくれているのが電気工事士なのです。このブログを見ている今も、電気工事士は日夜活躍しているのです。

このブログを見ている方は少しでも電気が安全に使えることに意識して頂ければと思っています。