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電気事故について

2022.04.17

我々が良く日常で利用している電化製品。
近年、電化製品の多様化や高性能化などによって、どこの家庭にも複数の電化製品があります。

簡単に利用できる電化製品は、利用方法を間違えると停電が起きるだけでなく、感電や火災などを引き起こす危険性があります。
一歩間違えると命の危険に関わる電化製品ですが、正しく利用することによって、我々の生活を豊かにもしてくれます。

今回のブログは電化製品の電気事故について書いていきましょう。

電気事故とはどのような事故?

ここで書く電気事故というのは、電気機器の故障や不備、整備不良や誤作動によって生じる事故のことを指します。

雷によって生じた火災や事故は自然災害にはいりますので、電気事故とは無関係になります。
ただし、雷によって電気設備関係が故障した場合は、電気事故にあたるので、境界線は少し難しいですよね。

電気事故の種類

電気事故には種類があります。
こちらではその種類を書いていきましょう。

・トラッキング現象

コンセントやテーブルタップなどに長期間電源プラグを差込んだままでいると、プラグとコンセントの隙間に徐々にほこりが溜まってしまい、そのほこりが湿気を帯びることによってプラグ両極間で、火花放電が発生してしまいます。

この現象のことをトラッキング現象と呼びます。

・過電流

過電流というのは、大きく分けてショートと電気の使いすぎ、いわゆる「過負荷」の2種類があります。
ショートというのは、屋内配線や電気機器のコードにおいて、間違っ た配線接続や故障などが原因で、線間が接触し、線間の絶縁抵抗が極端に低下した場合に、配線や電気機器に危ない電流が流れてしまうことをいいます。
またショートすることにより流れてしまう電気のことを短絡電流といいます。

次に電気の使いすぎ(過負荷)とは、電気ストーブやアイロン、ドライヤーなどの電気製品を一度に多く使い、配線に許容量以上の大きな電流が流れることをいいます。
またの名をフラッシオーバーとも言う。

・漏電

基本的に配線や電気機器には、電気が漏れないよう「絶縁」されています。

この絶縁してるものが古くなったり、傷ついたりしてしまうと、配線や電気機器の電気の流れる部分と大地間の絶縁が低下してしまい、配線や電気機器の外部に電気が流れる状態になります。
外部に電気が流れるということは、漏れてはいけないところに電気が漏れてしまうということです。
このことを「漏電」といい、この電流のことを「地絡電流」といいます。  

配線や電気機器の絶縁が低下してしまった部分に人間が触れた場合、電気が人間を通って大地へ流れることがあります。
いわゆる「感電」です。

この感電は、下手をすると死亡に繋がってしまう危険なもの。
特に水を使う家電(洗濯機など)では必ず注意が必要です。
また、近くに可燃物があった場合は、電気が大地に流れる際に火災になってしまうこともあります。

・過負荷

電気機器の定格値、許容値を超過する負荷電流によって、電線路、または機器自体にジュール熱が過剰に発生することで過熱、やけど発火などの原因になります。
ショートとは異なり、長時間通電の結果発生する場合があります。

電気事故の原因と対策

電気の事故は、よく家庭でも起きているため、ここではその原因と対策を書いていきましょう。

・ヘアドライヤーの発火

ヘアドライヤーのコードがねじれていて、そのまま使用していたら付け根から火が出てしまった事故があります。
実はコードに無理がかかった状態で利用し続けると、コードが断線することがあります。

ヘアドライヤーは消費電力が大きい器具です。
そんな消費電力が大きい器具は、断線してしまうとショートしやすくとても危険です。
コードに負荷がかからないよう注意してください。
コードはしっかりと伸ばして利用するように対策しましょう。

・エアコンのコンセントから発火

エアコンのコンセントを、長年つけっぱなしにしていたら発火してしまった事故も報告が多々あります。

プラグを長い間コンセントに差し込んだままにしておくと、トラッキング現象が起きます。
先述しましたが、プラグとコンセントの隙間にホコリが貯まったことにより、このホコリが原因で発火。

対策として、定期的にプラグのホコリなどを掃除するようにしましょう。

・扇風機から発火

20年ほど使用している扇風機から発火したという事故があります。
この発火原因は経年劣化によるもので、ショートしてしまったのです。
経年劣化により、内部部品が絶縁劣化したため発火。

長期間使用している電気機器は、外観だけでは判断できないほど中身の劣化が進んでいる場合がありますので、少しでも普段と違うと思ったら使用するのをやめましょう。

・液漏れ化学火傷

テレビのリモコンや電池を使う製品で気をつけなければいけないのが「化学火傷」。
たまにあるのが、電池の向きを逆にしたままで放置していると電池が充電されている状態になり、液漏れを起こしてしまいます。

漏れてしまった電解液や、白い粉には素手で触ると化学火傷を起こしてしまう可能性がありますので、もしもついてしまった場合は、すぐに大量の水で手を洗ってください。

また、目に入ってしまった場合は失明する危険もあります。
目に入ってしまった場合は、すぐに大量の水道水で洗い流し、医師の治療を受けるようにしてください。

・テレビのコンセントに触ったら感電

テレビのコンセントプラグに濡れた手で触ってしまって感電してしまう事故もあります。
基本的には、濡れた手でコンセントやプラグを触るのは感電の危険性があるので、絶対にやめてください。

特に、長年使っている電気機器は絶縁帯が古くなって脆くなっているので、古い機器の取り扱いにはなおさら気をつけてください。

・電気ポットのコンセントから発火

電気ポットのコンセントを束ねていたら、そのコンセントが発火してしまう事件もあります。
電気ポットなど容量の大きい電気機器のコードを束ねたままで長時間使用していると、コードが高温になってしまいとても危険です。

特にコードが部分的に断線してしまっている場合は、ゴム皮膜が損傷していて発火する可能性がとても高くなりますので、コードはしっかり伸ばして利用してください。

まとめ

今回の記事は、電気事故について書いていきました。
電気機器は、使用方法さえ間違えなければ我々の生活を豊かにしてくれます。

逆に使用方法を間違えてしまうと、命の危険性があるのが電気機器。
しっかりと利用方法や事故対策などをして、利用するようにしましょう。