大型家電の処分方法
2022.04.10
少し電気から外れる話にはなりますが、皆さん大型家電の捨て方はわかりますか?
以前使っていたものが壊れたり、電気代が安くなるといって買い替えた場合、古い大型家電の処分をしなければいけません。
「ゴミだし、適当に捨てても問題ないでしょう」と思っているあなた、少し待ってください。
自治体によっても変わりますが、大型家電は適当に捨ててはいけません。
しっかりと自治体のルールに従い処分しなければならないのです。
今回は大型家電の処分について書いていきましょう。
大型家電とは
大型家電というのは、皆さんの身の回りにある洗濯機や冷蔵庫などのことを指すのですが、このような大型家電は「家電4品目」に当てはまります。
【家電4品目】
①エアコン
②テレビ
③洗濯機・衣類乾燥機
④冷蔵庫・冷凍庫
この家電4品目は、適切に処分しないと家電リサイクル法に引っかかり、違法にあたります。
家電リサイクル法とは?
今までは、家庭から捨てられる廃棄物は各市町村が収集し、処理をしていました。
しかし、粗大ゴミには大型で重く、非常に固い部品が含まれているため、粗大ゴミ処理施設での処理が困難になってしまいました。
主に家電製品はそれに該当するものが多く、有用な資源が多くあります。
有用な資源が多くあるのにも関わらず、リサイクルが困難なため、大部分が埋め立てられている状況にあります。
そこで廃棄物の減量や資源の有効利用の観点からみて、廃棄物のリサイクルに新たな仕組みを構築するため、制定された法律が家電リサイクル法というわけです。
家電リサイクル法は1998年5月に成立し、同年6月に公布され、2001年4月1日より本格施行されました。
この法律は、先述した「テレビ」「エアコン」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・衣類乾燥機」の4品目が特定家庭用機器として指定されて、リサイクルを推進することが義務付けられました。
それによって、小売業者は排出者からの引取りと製造業者等への引渡しをして、製造業者は引取りとリサイクルといった役割をそれぞれが分担するようになったのです。
大型家電の処分方法
それでは本題の大型家電の処分方法について書いていきましょう。
大型家電の処分方法は、主に下記の4つに分けられます。
・「購入店舗での引取」
・「不用品回収業者に頼む」
・「指定の場所に持ち込む」
・「リサイクルショップなどに売る」
・購入店舗での引取
大型家電はその商品を購入した店で引き取ってもらうことが可能。
お店によっては引き取り方法が違うので、事前に確認してみてください。
購入したお店で引き取ってもらう場合の費用は、収集運搬費とリサイクル料金のみになります。
リサイクル料金に関しては、メーカーや各製造業者によって異なりますので、処分するものが決まったら調べてみましょう。
なお、買い替えの場合は、新しく購入したお店でも引き取ってもらえますので、新しく大型家電を買った場合は、そのお店に相談してみてください。
・不用品回収業者に頼む
大型家電は不用品回収業者に依頼することで処分してもらえます。
不用品回収業者は、大型家電の他にも不用品をまとめて回収してもらえるので、
引っ越しの際などゴミをまとめて処分したい方にはおすすめです。
不用品回収業者に依頼する場合の費用は、業者によって異なるため、人件費や回収費、運搬費などが全て含まれている定額プランやキャンペーンサービスを行っている業者を選んだほうが良いですね。
不用品回収業者は、即日対応ができるところが多いので、仕事や時間がない方には都合が良いでしょう。
・指定の場所に持ち込む
メーカー指定の取引場所や、区内の中間集積場に持ち込んで処分してもらう方法もあります。
リサイクル料金がかかってしまいますが、自分で持ち込むため、収集運搬料金は一切かかりません。
利用する場合は住んでいる区によって場所や時間も違いますので、必ず事前に電話等で営業時間や料金等を確認してください。
しかし、ご自身で持ち込むのは体力や事故にも繋がる可能性もありますので、車等お持ちでない場合はあまりおすすめはしません。
・リサイクルショップ等に売る
大型家電の処分方法の一つとして、リサイクルショップに売ることも可能です。
最近では、メルカリやヤフオクなどインターネットで簡単に売買することができるサイトもありますし、大型商品を配送手続きも簡単にできるようになっています。
自分の好きな価格で売れるのもあり、費用をかけずに大型家電を処分したくない方にはおすすめですが、必ずしも売れるわけではありません。
買い手が見つからない限りは、ずっと処分できないため早く処分したい人には違う方法のほうが良いでしょう。
違法な不用品回収業者には気をつけよう
せっかく電気代節約のために新しく買い替えたのに、処分するのにあまり費用はかけたくないですよね。
なので、ご自身に合った処分方法を見つけてほしいのですが、違法な不用品回収業者にはお気をつけください。
違法な不用品回収業者に依頼すると、高額の料金請求や不法投棄のおそれがあります。
一般家庭から家電を回収する事業者は、廃棄物処理法に基づく「一般廃棄物収集運搬業の許可」もしくは「市町村の委託」が必要です。
無許可の回収業者が、回収すること自体が違法ですが、それを偽って回収する業者の中には、高い費用を請求して、さらにその家電を山などに捨ててしまう業者も少なくありません。
ですので、絶対に廃棄物処理法の許可を得ていない回収業者には、家電製品を引き渡さないようにしてください。
電気代を節約したい場合は…
電気代の節約のため、壊れてないのに新しい大型家電に買い替えを考えている方は少し待ってください。
電気代が高くなってしまった場合には、他の方法で電気代を節約することもできます。
・待機電力を減らそう
家電の待機電力は、電気代の5%ほどを占めているため、年間で6,000円以上もかかってしまう可能性があります。
例えば、エアコンなどを使わない季節などでは、コンセントを抜いておくことや、テレビを主電源から切るなどして節約してみてください。
節電タップの購入もおすすめしますので、もしお持ちでない方はこれを機に100円ショップなどで購入してみるのもありでしょう。
・電力会社を替える
2016年4月より電力の自由化が始まり、それまで固定の電力会社しか契約できなかったのが、自由に電力会社を選ぶことが可能になりました。
更に、新電力会社は様々なお得なプランの中から自分が自由に選ぶことができるため、自分の生活に合ったプランにすることにより電気代は確実に安くなります。
まとめ
今回のブログでは、大型家電を処分する際の費用や大型家電の処分方法を説明しました。
・安く大型家電を処分したい人→「指定回収場所に持ち込む」
・状態の良い大型家電を処分したい人→「インターネットオークションなどを利用する」
・すぐに大型家電を処分したい人→「不用品回収がおすすめ」
・新しく家電を購入する人→「購入店に回収してもらう」
上記の処分方法を元に、皆さんに合った大型家電の処分をしてみてください。