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電力の需要と供給

2022.03.20

皆さんは、電気を使いたいときに自由に使える生活をしていますか?

お金がなくて電気代を払えていない等で、電気が止まっている人は自由に使えないかもしれませんが、今の日本では比較的に電気を好きなときに使える環境が整っています。
しかし、皆さんが使っているその電気は、需要と供給がうまい具合にバランスをとっているため、私達の元に電力が届きます。

今回のブログでは、電力の需要と供給について書いていこうと思います。

電気というものは需要と供給の一致が大事

今の日本では暮らしに欠かせない電気。
この電気を安定して皆さんの元へ供給するには何が必要でしょうか。
それは、「継続的な電気の作成」と「電気を必要としているところに供給」することです。
ここでまず大事なのが、電気の需給バランスは同時でなければいけません。

要は、電気を作る量と電気の消費量は同じ量でなければいけないのです。
この量が常に一致してないと、電気の周波数が乱れてしまい電気の供給を行うことができなくなってしまいます。
もしも、この需要と供給のバランスが崩れてしまうと、安全装置が発動してしまい、発電所が停止してしまいます。

最悪の場合、大規模停電がおきてしまい、我々の生活が脅かされてしまいます。
過去に電力の需要と供給のバランスが崩れてしまい、北海道全域でブラックアウトが起き、大規模な停電がおきてしまいました。

なので、このバランスが絶対不可欠なのです。

季節や天候により変わる電力需給のバランス

需要と供給のバランスが大事なのは先述しましたが、どのようにして電力は一定のバランスを調整しているのでしょうか?
電力会社は、一年の間で予想される電力消費に応じて発電計画を決めるのですが、電力の需要は天候や季節、時間帯によって大きな差がでます。

簡単に言うと、夏の昼間などは一年を通して一番多く電力を使いますし、冬は雪が降ったり、夜の時間帯などは電力消費が多いです。
なので、電力会社はあらかじめ作成しておいた発電計画を基に、所々に変動する電力需給に合わせ発電量を変えることにより、供給と需要のバランスを一定に保っているわけです。

そもそも、電気は貯めることができない性質ですので、急な需要の増加に備えて電気を用意することはできません。
その日、その場所で使う電気を毎日生産して、必要な電力を供給しなければいけません。

その他にも、供給側は電力の需給バランスに変動をもたらせてしまう可能性もあります。
太陽光や風力などの再生エネルギーの供給量は天候の条件によって変動します。
それによって需要に対して供給がどうしても少なくなったり多くなったりしないようにしなければいけません。
そのため、電力会社は色々な発電所の発電方法を組み合わせ、需要と供給を合わせる努力をしているのです。

電気が安定して供給されているのは、変動してしまう電力の需給バランスを調整している電力会社の努力があるのです。

電力需給のバランスを安定させるための「分散型エネルギー」

分散型エネルギーとは、近隣の地域に電力を供給する小規模エネルギーシステムの事です。
分散型エネルギーの種類は、太陽光や風力発電といった再生可能エネルギーを利用した発電、ガスタービン等の化石燃料を利用した設備などがあります。

このようなエネルギー供給方法の確保によって、地震や災害などの非常時における供給リスクを分散化し、被害を最小限に抑えることができます。

節電することにより電力需給のバランスが崩れない

ここまでの説明の中で、電力需給のバランスが崩れたら大規模停電が起こる可能性もあるという話をしましたね。
ここで一番大事なのは、いかに電力需給のバランスを崩さないかです。
その中で我々も行うことができるのが節電です。

電力の供給が追いつかないということは、予想を超えるほどの電力が使われているということです。
特に夏場や冬場等では、どうしても電力消費が多くなってしまいます。
ですので、夏や冬などの電気を最も使う時期でも節電できるよう我々も考えなければいけません。

節電することによって、電力需給の安定の他に、電気代が少し安くなります。

節電するには?

電力需給のバランスが崩れないように節電する方法とはなんでしょう。
我々が一番電力を使用している代表的なものと言えば、「エアコン」「冷蔵庫」「テレビ」「洗濯機」です。

これらの使用方法を見直すだけでも効果的に節電することが可能です。

・エアコン

エアコンにかかる電気代は、普段設定している温度によって左右します。

基本的に夏の冷房の設定温度を1℃だけでも高くすると約13%、冬の暖房の設定温度を1℃低くするだけでも約10%の消費電力を削減できると言われています。

そのたった1℃だけでも大きくエアコンにかかる電気代が変わるので、設定温度は適切に保ちましょう。
また、エアコンのフィルターはこまめに掃除するだけでも変わりますので、面倒だと思わずに掃除しましょう。

・冷蔵庫

冷蔵庫は物を詰め込みすぎると、冷やすためのエネルギーを大きく消費します。

そのため、冷蔵庫の中はしっかりと整理して、物を詰め込みすぎないようにしてください。
また、熱いものを冷やさずに入れたり、冷蔵庫の開閉が多かったりすると冷蔵庫の冷気が逃げて、温度が上がってしまいます。
なので、できる限り熱いものは冷やしてから冷蔵庫に入れて、開閉の回数も減らすようにしましょう。

・テレビ

テレビの節電で一番のおすすめはリモコンで電源をオフにするだけではなく、主電源を消すようにしましょう。

主電源を消すことによって、待機電力が削減できます。
主電源を消すことで、先ほど説明した待機電力が削減できます。

また、画面の明るさの調節も節電に繋がります。
必要以上に画面を明るくしすぎると、消費電力が多くなるだけではなく、目も疲れやすくなるため、おすすめです。

・洗濯機

洗濯機の節電は、洗濯回数を減らすのが一番の節電に繋がります。

特に一人暮らしなどで一日の洗濯量が少ない場合は、毎日洗濯するのではなく、何日か溜めてからまとめて洗濯するようにしましょう。
しかし、一回の洗濯で洗濯物を詰めすぎるのは逆効果になります。
洗濯物が多すぎるがゆえ、より洗濯機の回転に負荷がかかり、多くの電力が必要になってしまうためです。

また、洗濯機だけではないのですが、古い洗濯機や家電を長く使っているなら、最新機種に買い換えるのも節電に繋がります。
最新の家電は省エネ性能が向上しているため、最新の家電に変えるだけでもだいぶ節電に繋がります。

停電しないようにするには、電力を使いすぎないのが大事

電力の需要と供給のバランスが崩れてしまうと、停電に繋がってしまうのは今回のブログでわかったかもしれませんが、我々の節電によって電力需給のバランスが保たれる場合もあります。

自分だけの努力では何も変わらないかもしれませんが、我々が少しでも意識を変えるだけで、停電の可能性が減りますので、是非今回のブログの内容は頭の片隅にでも入れておいていただければと思います。