電気でダイエット?
2022.10.30
年々増えていく体重…。
若い時は少し動いただけで痩せていたのに、今では全然痩せなくなっている人いませんか?
特に、体重増加は女性には死活問題と捉える人も少なくありません。
ご飯はおいしくたくさん食べたいけど、食べると太ってしまうと思い、あまりご飯を食べずに体調を崩してしまう人もいます。
そんな中、簡単に痩せられるという噂の電気ダイエットについて調べてみましたので、今回のブログでは電気を利用したダイエットについて書いていこうと思います。
電気を利用したダイエットとは?
電気を使ったダイエットは簡単に言うと、痩せたい部分に電気を流して脂肪燃焼を施すというものです。
細かく説明すると、電気の力を使う性質上、電気を通さない性質を持つ脂肪にはほぼ働きかけません。
ですので、電気で直接脂肪を減らすような効果は期待できませんが、 筋肉の発達を手助けすることはできます。
筋肉に電気を通すことによって間接的に脂肪燃焼されるというわけですね。
神経筋電気刺激療法
電気を利用したダイエット器具の一つとして挙げられるのがEMS。
EMS(Electrical Muscle Stimulation)は直訳すると「電気的な筋肉への刺激」というものであり、電気を使って筋肉を刺激して収縮させるダイエット器具です。
このように、脂肪に直接刺激を与えるのではなく、筋肉に電気を流してダイエットや筋肉増加を施します。
神経筋電気刺激療法とも呼ばれるのですが、我々が体を動かすには脳からの信号を送らなければいけません。
脳からの「動け」という信号が運動神経を伝わって筋肉に届き、電気信号によって筋肉が収縮されて動くようになっているのですが、神経筋電気治療法とはこうした脳の神経回路を介さずに、直接筋肉に電気刺激を与えて収縮してくれます。
元々は医療用として開発されている器具で、スポーツ選手のリハビリや事故などで体が動かなくなってしまった方などに利用されていました。
このようにうまく電気を筋肉に当てることでダイエットにも効果があることがわかり、最近では良くダイエット器具の一つとして見ることが増えました。
筋肉と電気の関係性
先述しましたが、脂肪はほとんど電気を流しません。
しかし、筋肉などの電解質を多く含む組織は電気を流しやすく、私達の体の中で電気を通す組織である筋肉組織は、断面積(筋肉の太さ)によって電気の通りやすさが変わるのです。
もう少しわかりやすく説明すると、筋肉は舗装された道路、脂肪は凸凹の道路に例えられます。
皆さんが車や自転車に乗って通る時に、舗装がしっかりされている道路だとスムーズに通れますが、全然舗装されていない道路だと通りにくいですよね。
つまり、「デコボコの道路で道幅が狭い=脂肪」で周波数が低い場合は電気が流れにくく、「舗装路で道幅が広い=筋肉」で周波数が高い場合は電気が流れやすいというわけです。
電気ダイエットのメリット
筋肉を発達させることによって、間接的に脂肪燃焼効果がある電気ダイエットではメリットがもちろんあります。
電気ダイエットは通電させる環境さえあればいつでもどこでも行うことができます。
しかも、鍛えたい場所の部位を効率良く鍛えることができるため、二の腕のたるみを改善したいときや、くびれを作りたいときなど手軽にできます。
また運動習慣のない人は、毎日腹筋や筋トレをすることはとても面倒くさく感じたり、仮に目標を立てても長く続かないことがほとんど。
電気ダイエットでは自分の好きなタイミングでコントロールしながらできるので、面倒くさがり屋さんはとても相性が良いのではないでしょうか。
電気ダイエットのデメリット
電気ダイエットはメリットばかりではありません。
使用器具の使い方を間違えてしまうと体に影響が出てしまいます。
電気ダイエットは脳からの神経回路を介さずに筋肉を収縮させることができてしまいます。
運動をしすぎると脳が「ストップ!これ以上やると筋肉が痛む!」と制御することができますが、電気ダイエットはこうした制御機能を持っていないため、どんどん出力を上げてしまい、過度な電気刺激によって筋線維が傷んでしまいます。
筋肉が傷んでしまうとひどい筋肉痛を起こしたり、場合によっては肉離れのような症状が見られたりすることがあります。
また、電気ダイエット器具はパットを皮膚に直接つけて使用するものがほとんどです。
パッドと皮膚の接触面積が小さくなることで電気刺激がその部分に集中してしまい、水ぶくれや皮膚のやけどが起こってしまいます。
ですので、利用している最中に動いてしまいパッドが少し剥がれてしまうと大変。
パッドの粘着力が弱まってきたらすぐに交換するようにしなければなりません。
周波数によって効き目が違う
電気ダイエット器具にも業務用と家庭用があります。
家庭用と業務用で最も大きな違いは周波数ですが、分かりやすく言うと「電気が届く深さ」の違いを指します。
わかりやすく言うとマシンの周波数が高ければ体の深部にまでアプローチできるので、好きな場所を鍛えることができます。
周波数が0,1Hz〜1,000Hzのものが低周波マシンとされていて、一般的に販売されている器具で最も多いです。
皮膚の表層に近いところの筋肉を動かすことができ、ピリピリとした痛みを感じることがあります。
周波数が1,000Hz〜10,000Hzのものが中周波マシンとされているのですが、家庭用も業務用どちらにも存在しています。
低周波マシンよりも深い皮下2〜3cmまでアプローチすることができるのですが、低周波と比べると痛みが感じにくいです。
周波数が10,000Hz以上のものは高周波マシンとされています。
深さ約10cmまでアプローチすることができるので、自分では動かすことが難しいインナーマッスルを動かすことが可能。
しかし、周波数や出力が高いマシンは知識や技術を持った人間じゃないと操作ができないため、家庭用として販売はされていません。
家庭用電気ダイエット器具の方が費用効果が高い
ガッツリ鍛えたい人や痩せたい方の中で整骨院などに通う方もいますが、年間コストを考えると家庭用電気ダイエット器具を買ってしまったほうが実は安いです。
整骨院では一回の利用で5000円〜10000円ほどかかりますが、家庭用器具だと購入費用と電気代のみしかかかりません。
たしかに購入費用はあまり安いとは言えませんが、電気代は一日1時間の利用で1円にもなりません。
もちろん体質にもよりますが、一日1時間利用した場合、年間で考えても500円もかからないため、一年整骨院に通うよりも費用対効果が高いのかもしれません。
まとめ
電気ダイエット器具は簡単に筋肉を鍛えて痩せやすくなりますが、それだけに頼っていてもすぐにリバウンドしてしまいます。
自分の健康のためにも、適度な運動と食事制限などを気が向いたときにでも行ってください。
食事に至っては毎日運動して、電気ダイエットしてもピザばかり食べていたり、コーラなどの糖質の高いものばかり食べていると、太る太らないの前に健康を概してしまう可能性がありますので、気をつけてくださいね。