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人間VS静電気

2023.03.12

乾燥する季節だとどうしても出てくる静電気問題。

ドアノブを触っただけで痛い思いをするし、セーターを着るだけでも髪のセットが崩れるし…冬に起きやすいこの静電気問題ですが、実は静電気が起きやすい体質の人もいるとの噂を皆さんご存知でしょうか?

今回のブログでは静電気について書いていこうと思います。

静電気とは?

皆さんがイメージする静電気はどのようなものでしょうか?

ドアノブを掴んだらバチッと電気が流れる…簡単に言うとそのようなイメージの人が多いかとは思いますが、実際に静電気とはどのようなものでしょうか?

静電気というのは物体が帯電している状態、もしくは帯電している電気そのもののことを指します。

そして、その帯電というのは物体が電気的にプラスもしくはマイナスがあり、物質によってはプラスに帯電しやすいものとマイナスに帯電しやすいものがあります。

この電性に帯電しやすい物質の順番を示したものを「帯電列」と言うのですが、帯電列の中の2つの物質をこすり合わせたとき、プラス側のものがプラスのほうに帯電しやすく、マイナス側のものがマイナスに帯電しやすいということになります。

この帯電している電気が放電されると、いつも我々が経験しているビリビリになるのですが、発生する静電気は2つの物質が列の中で離れているほど大きいことが分かっています。

帯電していると花粉もくっついてくる?

接触した2つの物体がプラスとマイナスに帯電した状態では、電気的な力で引き合います。なので、2つの物質は、互いにくっつきあいます。ストッキングをはいた脚にスカートの裏地がまとわりつく現象がこれです。

 帯電しているものには、空気中の微粒子がくっつきやすくなります。微粒子も帯電しているので、電気を帯びたものに引き寄せられるのです。ホコリや、これからの季節では、花粉なども吸い寄せられることになってしまいます。

 また、ドアノブや鍵穴に触るとばちっというショックを感じるのは、人体に帯電していた電気が、金属に触れることで一気に放出される(放電)からです。金属に電気がたまっているように考えがちですが、電気を通す物体では電気はそのまま流れてしまい、帯電することはありません。静電気は、電気を通さない物体(絶縁体)にたまりやすいのです。衣類の摩擦や歩くことによる地面との摩擦で人体は常に静電気を帯電しています。

静電気が起きやすい人

静電気が起きやすい人というと、イメージしにくいかもしれませんが実際に存在するのは確かですし、自分で気づかないことがほとんどです。

静電気が起こりやすい人は体内の電気を自然放電しにくく、かつ電気を体内に溜めやすい方です。

この状態のことを「静電気体質」もしくは「帯電体質」と呼ぶことがあります。
この帯電体質の人は身体の酸化が特徴で、不規則な生活習慣や食事の乱れ、睡眠不足により引き起こされています。

あとは、乾燥肌の方も要注意です。

皮膚は「表皮」「真皮」「皮下」組織の3層に分かれています。

皮の外側にあるのがレンガの塀のように細胞がぎっしり積み重なった「角層」という層があるのですが、この細胞の隙間を埋めているのが主に「セラミド」という脂肪です。

このセラミドは水分を吸着する役割も果たしているため、角層には水分が蓄えられているのですが、汗と皮脂が混ざり合ってできた「皮脂膜」という薄い膜がこの水分を飛ばさいないように全身を覆っています。

このセラミドと皮脂膜によって人間の肌は水分を保っているわけですね。

しかし、加齢などによってこの皮脂膜が少なくなってしまうと、セラミド内にあった水分が失われ乾燥肌になってしまいます。

水分がしっかり残っている健康的な肌の人は、日頃から体内にある電気を少しづつ放電しているため静電気が起きにくくなります。

しかし、乾燥肌の方は水分が少ないため、体内の電気が放電されにくく溜まりやすくなってしまいます。

そうなってしまうと、金属などを触った際に一気に放電されるのでとても危険です。

静電気は危険?

静電気なんて少しビリっとするだけでしょ?

と思われる方も少なくありませんが、静電気は場所や環境によってはとても危険な存在になります。

特に、セルフ式ガソリンスタンドでの給油最中に静電気が発生するととても危険です。

目に見えることがないので気にしていない方もいますが、ガソリンは常に気化しています。

給油するために給油ノズルを差し込む際、手と車の間で静電気の放電が起こった場合、気化したガソリンに引火して火災になる可能性があります。

また、ガソリンスタンドだけではなく、電子機器など扱う場所では放電によって機器が故障してしまうおそれがあります。

静電気除去シートに触れるよう指示されているのは、このような事故を防止するためです。
給油の際は、必ず素手で触れて体の静電気を逃がしましょう。

事業所等における静電気の危険性
電子部品などを扱う場においては、放電によって機器が故障してしまう可能性があります。
その機器にほこりなどが溜まっていた場合、そのほこりによって発火する危険性もあるので、たかが静電気と思わずに常に気をつけるようにしましょう。

静電気対策

ここでは静電気に悩まされる人のために簡単にできる静電気対策を書いていこうと思います。

肌の乾燥を防ぐ

先述しましたが、身体に水分が不足していると帯電しやすいため、肌を保護するためにも保湿剤を塗るようにしましょう。
市販の保湿剤でも問題ありません。

あとは、部屋に加湿器をつけるのもありかもしれません。

部屋を保湿することによって、ご自身の肌も乾燥しにくくなります。

静電気防止グッズを使う

最近では、静電気防止グッズが簡単に手に入れることができます。
種類も結構あり、衣類などにかけるスプレータイプや身につけるアクセサリータイプもあります。

コンビニや100円ショップなどでも気軽に購入できますし、家から出たくない人はネットショッピングを活用しましょう。

天然繊維の衣服を着る

綿などの天然繊維の衣服は吸湿性が高いため水分を含みやすいです。
水分が多く含まれていると静電気が少しづつ放電されていくのでおすすめです。

化学繊維の衣類は逆に吸湿性が低いため、電気を逃すことができません。
電気を逃すことができないということは、帯電しやすくなり静電気も一気に放電されやすいと言えるでしょう。

まとめ

冬の時期になるとどうしても静電気に悩まされる人が多くなりますよね。

冬の乾燥している時期以外にも、花粉症に悩まされている人にとっても静電気は天敵です。

静電気は人体の被害だけではなく事故に繋がってしまう可能性もあるため、このブログをみて静電気に関して理解をし、決して甘く見ないでしっかりと対策するようにしましょう。