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電気で虫歯を治療する!?

2023.09.17

電気を歯に流す想像をしてみると、背筋が「ゾっ…」としますよね。

しかし、電気は身体を治すことができるだけではなく、歯も治す事が可能なのを皆さんはご存知でしたでしょうか?

歯の天敵である虫歯菌を一気に倒す事ができる電気について、今回のブログを書いていこうと思います。

虫歯の話

まず、歯の病気の原因である虫歯について書きましょう。

虫歯と言うのは、簡単に説明すると酸によって歯が溶かされる病気の事です。

その酸は、チョコレートや飴などの甘いお菓子に含まれる砂糖が原因。

大体の人間の口の中には「ミュータンス菌」という常在菌がいるのですが、口の中に砂糖が入ってくることによって活発になり、歯垢を作ってしまいます。

この歯垢の中で酸が作られるのですが、虫歯はこのような酸によって歯が溶かされてしまう訳です。

なので、その歯垢を作らないように歯磨きや病院などで歯のケアをし、虫歯を予防する事が大事なのです。

虫歯はミュータンス菌が悪さをしている

虫歯の原因で「糖分」と「ミュータンス菌」が関係しているのはわかりましたね。

ミュータンス菌の説明を簡単にしますが、この菌は生後10ヶ月〜36ヶ月くらいの間に、保護者から感染します。

その保護者の口の中にミュータンス菌がたくさんいるとその分感染していくのですが、人によっては感染せずに、大人になってからも虫歯が一本もない人もいます。

友達や知人に全く歯を磨いてない人が全然虫歯になったことがないと言っている場合は、そのミュータンス菌が全くいないか、あまり感染していない可能性もあります。

ただ、たくさんのミュータンス菌が口の中にいる場合、歯磨きしても減らすことができないので、かなり厄介な菌と言えるでしょう。

虫歯になりやすい人

虫歯になりやすい人はミュータンス菌が口の中に多く入っているだけではありません。

虫歯は「細菌」「唾液」「食習慣」の3つの要素が大きく関係しており、個人差によってかなりの差が出ます。

ここでは虫歯になりやすい人の特徴を書きましょう。

歯磨きのやり方が正しくない

皆さんもご存知かとは思いますが、基本的に歯の磨き残しが多いと虫歯になりやすくなります。

ただ、この歯磨きは、正しいやり方を知らない場合、毎日のやり方がルーティン化してしまうため、磨きが甘くなっていくのも現実。

定期的な歯科検診を行わないと磨き残しに気付かなかったり、歯磨きのやり方が正しくなかったりしてしまうため、もしも完璧に歯を磨きたいのであれば歯科検診に行きましょう。

また、歯並びがあまり良くない人は、歯ブラシがしっかりと汚れを落とせない可能性もあるので、難しいですよね。

甘いものの取りすぎ、間食の摂るタイミング

基本的に糖を摂ることで虫歯になりやすいのはわかったとは思いますが、甘いものはたまに摂りたくなりますよね。

摂りすぎはよくありませんが、一番良くないのが食べてからすぐに歯磨きしないこと。

甘いものに限らずとも、お菓子などの間食の「ながら食べ」はあまり良くありません。
虫歯になる前に予防するよう心がけましょう。

虫歯は自然に治るもの?

虫歯は風邪と違い、自然に治ることはほぼありません。

虫歯の初期段階であれば、再石灰化といって治ることもたまにありますが、進行してしまった虫歯を自然に治すことはできません。

虫歯の怖いところは、悪化した場合最終的に歯根だけになり、やがて歯を失うことになります。

虫歯自体は自然に治すことはできませんが、早期発見・早期治療に取り組めば、それだけ歯を長持ちさせることが可能です。

歯を電気で治療する?

ここで本題である電気で歯をどのように治療するかを書いていきましょう。

まず、電気で歯を治療するという方法で、高周波治療と言うものがあります。

この高周波治療は、高い周波数の電気を流し、菌の部分をダイレクトに発熱させ菌を無くすと言う治療方法です。

歯に電気を流しても大丈夫なの?と言う方もいますが、人体は高い周波数の電流に対して感度が鈍くなる性質があるため、直接危険がありません。

この治療方法の特徴として、患者への痛みの負担が和らぐのと、治療期間も短くする事ができるため、近年では人気の治療法です。

主に、根管治療(根の病気)や歯周治療(歯茎の治療)に有効と言われています。

なお、EPTと言う電気歯髄検査というものもあり、歯髄が正常かどうかを診断するための検査方法もあります。

簡単に説明すると、歯に電流を流し痛みを感じればその歯は生きていて、全く反応がない場合は死んでいると言うような検査です。

この検査では、少しの電流でかなりの痛みが発生した場合は炎症が起きているとの判断もしやすいとの事です。

大きな虫歯があって歯の神経への感染が疑われる場合や、歯根に嚢胞が認められる場合によく利用されています。

電気以外にも、冷温診や温熱診などの検査方法もありますので、もしも検査することになった場合、電気を歯に流すのが怖いと言う方は医者に相談してみましょう。

このように、電気を利用した検査や治療法は人間の身体だけではなく、歯にも有効なため、今後電気を利用した他の治療法もたくさん出てくるでしょう。

虫歯を予防するのが大事

そもそも、虫歯になる前に予防を心がけるのが大事。

間食をしすぎると口の中は糖分が多くなってしまうため、虫歯ができやすい酸性の状態が長く続いてしまいます。

テレビやゲームなどしながらついついお菓子などを口に入れてしまう時は、自制するようにしましょう。

それか、間食をするなら時間をかっちり決めて、食事との間隔を一定時間開け流ことが大事です。

それと、歯磨きの習慣を変えるようにしましょう。

磨き残しが多い歯磨きの仕方は長い間たくさんしても意味がありません。

歯間ブラシや歯ブラシ自体を自分の使いやすいものに変えるだけでも、磨き残しは大幅に減ります。

あとは、朝ごはんやお昼ご飯、間食の後に歯を磨くことも癖をつけるようにしましょう。

時間や歯ブラシなどがなかった場合は、口をサッと濯ぐだけでも効果が期待できます。

それでも虫歯になりやすい方は、少し時間がある時に定期検診などに行くようにして、医者に相談してみてください。