トップブログうつ病を電気で治す
blogブログ

うつ病を電気で治す

2023.09.10

たくさんの仕事のストレスを抱えている現代日本ですが、実際に仕事や人間関係などで「うつ病」になっている人はたくさんいます。

そんな「うつ病」ですが、現代医学では電気で治療することが可能なことを皆さんはご存知でしょうか?

今回のブログでは、「うつ病」と電気について書いていきましょう。

うつ病とは

「うつ病」というのは気分が強く落ち込み憂うつになったり、やる気が全く出ないなどの精神的な症状のほかに、眠れず疲れやすかったり、体がだるいといった身体的な症状が現れることのある病気のことです。

漢字で書くと「鬱病」と書きますが、今回のブログでは「うつ病」と記載させていただきます。

「うつ病」は気分障害とも言われていて、「うつ病性障害」と「双極性障害(躁うつ病)」に分けられていて、他にも細分化することによってたくさんの病気の種類があります。
なので、一概に「うつ病」と言ってもどの種類の病気なのかも関係してきます。

「うつ病性障害」は単純に「うつ」の状態が続いているのが特徴で、「双極性障害」は「躁」と「うつ」の状態が繰り返される病気と言われています。

双極性障害は簡単に言うと、普通の気分に戻ったりまた気分が落ち込んだりと繰り返されるという認識でも問題はありません。

うつ病はどんな症状?

「うつ病」とはどんな症状なのか分からない方のために、ここでは症状について書いていきましょう。

「うつ病」は心の病

「うつ病」は心の病の1つです。

たとえば、好きだった事への興味や楽しみがなくなったり人付き合いが嫌になるなど、憂鬱な気分が続きます。

仕事にも手がつけられなくなり、将来への希望がなくなるなど、自分の世界が悲観的になってしまう事が多いです。

身体に表れる事もある

「うつ病」は心の病だけではなく、身体にも支障がでます。

食欲がわかず、食べ物がおいしく感じられなくなることも多く、本能的に大切な性的関心や性欲が極端に落ちる事もあります。

食欲がないため、体重も減少し、吐き気や下痢、胃もたれなどの胃腸症状も続くことがほとんど。

眠りが浅くなる事もあるので、身体が疲れやすくなったりします。

うつ病になりやすい人がいる

「うつ病」になる原因はいくつかありますが、発症しやすい人はいるのでしょうか?

「うつ病」になりやすい人は元々の性格が関係しているため、発症しやすい人はいます。
特に、変化に適応することが苦手な人や依存性が強い人、仕事熱心で几帳面な人などは職場環境や生活環境によって次第に発症しやすく、注意が必要です。

うつ病の種類

「うつ病」にはいくつか種類があります。

主に「メランコリー型」「非定型」「季節型」などがあり、ここではその種類を説明していきます。

メランコリー型

「メランコリー型」とは、いわゆる「うつ病」と言われることの多いタイプです。
過酷な仕事や生活環境によって脳のエネルギーが枯渇してしまい、徐々に発症していくことが特徴です。

主に食欲不振や体重減少、過度な罪悪感や睡眠不足などが起きやすいです。

非定型

「非定型」とは新型うつ病と言われています。

20代の女性を中心に発症数が増加しているのが現状。

今までの「うつ病」とは少し違い、ストレスを感じない環境では気分が良くなり、ストレスを感じやすい環境では気分が落ち込みます。

非定期型はもう一つの特徴があり、他責思考に陥りやすいことがあります。

今までの「うつ病」は自分自身を責めてしまい体調を崩すのに対して、「非定型うつ病」なんでも他人のせいにしてしまう傾向もあります。

人によっては「甘え」とも捉えられますが、過眠や過食、体が重くなるなどの症状が出る場合が多く、本人的にも苦しんでいるパターンが多いです。

季節型

「季節型」というのは、「非定型」の一つではありますが、主に特定の季節に発生し、食欲低下や不眠、不安感などの「うつ症状」を特定の季節に繰り返す症状です。

この「季節型」に関しては、生活環境や仕事などの関係性と言うよりも、周期が関係しているとも言われています。

電気でうつ病を治す

「うつ病」は基本的に薬の処方やメンタル療法などで治していくのが従来の方法ですが、実は電気を利用して「うつ病」を治す方法もあります。

大まかに2種類あり、磁気を用いて脳にピンポイントで電気刺激する「TMS治療」と、頭部を電気刺激することにより一時的に脳にけいれんを誘発する「電気けいれん療法」と言うものがあります。

この治療方法はどちらも「うつ病」に対して有効性が認められている治療法ですが、あまり浸透していません。

ここでは、「TMS治療」と「電気けいれん療法」について書いていこうと思います。

TMS治療

TMS治療とは、先述した通り、磁気によって脳内をピンポイントに刺激する治療法です。

正式名称は「反復経頭蓋磁気刺激療法」と呼びます。

メリットとして治療の副作用が少なく、治療期間を短くできるのが特徴で、早く治したい方にはとてもおすすめの治療法ですが、デメリットとして保険適応が難しく、医療機関によって治療費と倫理観に差があることが多いです。

TMS治療は自由診療に当たることがほとんどのため、場所によっては治療費がとても高い場合があるので、もしこの治療をしたい場合は、しっかりと病院の情報を入手してから選んでください。

電気けいれん療法

電気けいれん療法とは、脳に少しの間電気刺激を与えることによって、一時的に脳のけいれんを誘発させる治療法です。

「けいれん」と聞くと多少の不安があるとは思いますが、安全性が高いです。

昔は全身麻酔を行うため入院しなければいけませんでしたが、現在では入院をしなくとも外来で電気けいれん療法を取り扱う病院も増えてきました。

メリットとして、治療の有効性が高いことが挙げられます。

また、治療効果を実感するのが早いため、緊急性の高い状況での治療として有効です。

しかし、デメリットとしてTMS治療と比較した場合副作用が多いこともあります。

脳の一部に刺激を与えるTMS治療とは違い、脳全体を一時的といえど痙攣させるため、副作用は起こりやすいといえます。

副作用として頭痛やめまい、嘔吐などの副作用がありますが、人によることがほとんど。

しかし、最も多いと言われているのは治療前後の記憶が抜け落ちる認知機能障害。
数日で回復することが多いのですが、やはり記憶が少しでも無くなるのは怖いですよね。

しかし、基本的に電気けいれん療法は非常に安全性の高い治療法なので、不安に感じる人はまず医師に相談してみるのが良いかもしれません。

まとめ

「うつ病」といういわゆる心の病気。

そんな心の病気でさえも電気で治療することができるのはすごいことですよね。

しかし、現代社会において「うつ病」と言うのはすぐ近くに存在しています。

自分が発症していなくても友達や知り合いが「うつ病」になったからといって、決して「甘え」だと思わないでください。

生活環境や仕事が変わった際に、自分も今後発症する可能性がある病気です。

もしも自分が「うつ病」なのかもしれないと感じた際は、気軽に病院に相談してみてください。

決して自分だけで悩まずに、人に相談することから始めてみましょう!