電化製品の正しい扱い方とPSEマークについて
2023.08.06
私達が普段から簡単に使っている電化製品。
電化製品と言えば部屋に明かりを灯すために照明をつけたり、テレビを見たい時に電源をつけたりと、普通に生活していれば利用することの方が多いです。
ですので、別に何も考えずに使用していることが多いですが、実はこの簡単に使える電気には扱い方があります。
その扱い方を間違えると大変なことに…。
今回のブログでは、電化製品の正しい使い方について書いていきましょう。
主な電化製品
今回は電化製品の正しい使い方ということで、どんな電化製品のことを指しているの?と思われる方が居ると思いますが、対象となるのが「電気を扱う製品全般」になります。
なので、普段から使っている照明や冷蔵庫、エアコンなどは当てはまるということです。
基本的に「PSE」マークが付いている電化製品に対して書いていきますので、ご了承ください。
「PSE」マークとは?
PSEマークというのは、電気用品の安全性について定められた「電気用品安全法」の基準をクリアした電気用品に付けられるマークです。
「PSE」という文字は、「Product Safety Electrical Appliances & Materials」の頭文字から取ったもので、ほとんどの電化製品には絶対についているマークになります。
そもそも電気用品安全法とは、安全性の確保の他に、電気用品の製造や輸入、販売等を規制するということも含まれています。
これは、製造販売事業者の自主的な活動を促進することによって、電気用品による危険や障害の発生を防止する目的の法律になります。
しかし、残念ながら全部の電気用品がこの法律の対象になるわけではありません。
この対象になる電気用品は下記のように定義されています。
1. 一般用電気工作物(電気事業法 第38条第1項に規定する一般用電気工作物をいう。) の部分となり、又はこれに接続して用いられる機械、器具又は材料であって、政令で定めるもの
2. 携帯発電機であって、政令で定めるもの
3 .蓄電池であって、政令で定めるもの
※経済産業省HPより抜粋
これだけ見ると全くよくわからないですよね。
私も全く理解できませんでした。
じゃあ結局何が該当するの?と思われる方もいますが、約460品目の電気用品が対象として指定されているため、全部を記載してしまうとブログの文字数が異常なことになってしまうため、どうしても気になる方は一度ご自身でお調べください。
簡単にまとめると、この約460品目の電気用品を製造・販売する場合に電気用安全法に基づいて安全性を確保できているか確認しなければいけない法律があり、それに合格した製品がPSEマークをつけられるというわけですね。
この電気用品安全法では、電気用品を「特定電気用品」と「特定電気用品以外の電気用品」の下記の2種類に分類しています。
特定電気用品
この特定電気用品というのは、ひし形のPSEマークで数ある電気用品の中でも特に安全性を重視する116品目が指定されています。
まず、登録検査機関による適合性検査と工場検査が必須で、この検査に合格したものが特定電気用品認定されます。
電源タップやACアダプターなどがこれに該当します。
特定電気用品以外の電気用品
特定電気用品以外の電気用品は、丸型のPSEマークになっていて電気用品安全法の対象となる電気用品341品目に指定されています。
特定電気用品とは違い、第三者機関での検査は任意になっていて、外部の検査機関や自主検査を行って基準をクリアしたものが認定されます。
音響機器やモバイルバッテリーなどはこれに該当しており、他にも色々な種類があります。
一番大事なのは、PSEマークが表示されていない製品は製造と輸入、販売のすべてが不可能だということです。
PSEマークが表示されていない電気用品を販売してしまうと、法人には1億円以下の罰金、個人には1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課される可能性があるため、普段皆さんが行っているお店などにあるものはマークがついているので心配ありません。
電化製品の安全な使い方
長くなってしまいましたが、ここではタイトルの通り電化製品の安全な使い方を説明します。
濡れた手でプラグを触らない
基本中の基本ですが、濡れた手で電化製品に触らないようにしましょう。
特に危険なのがプラグです。
プラグを濡れた手で触ってしまうと感電する恐れがありますので気をつけましょう。
接触不良・破損の原因となる使い方をしない
電化製品には必ず使用説明書があります。
その際に記載されている破損の原因となる使い方は絶対にやめましょう。
あまりにも雑に扱いすぎるとすぐに壊れてしまいます。
布や紙などの可燃物で覆わない
電気製品は名前の通り電気を利用しています。
万が一製品が静電気や漏電をして発火してしまった場合、布や紙袋が近くにあったら被害が大きくなり危険です。
取り返しのつかないことになってしまうので、可燃物は周りに置かないようにしましょう。
プラグはコマ目に掃除しよう
製品そのものもあまり良くありませんが、特にプラグにホコリや汚れがたまっているとトラッキングという現象が発生し、発煙・発火の原因になります。
なので、定期的に掃除しましょう。
電源コードは大事に扱おう
電源コードを家具の下敷きにしたり、ねじったりして扱うのはやめましょう。
ダメージが加わり発火や感電の原因になりますので、雑に扱うことだけは絶対にやめてください。
コンセントにプラグをしっかり刺す
身近であれば、スマホの充電ケーブルの差込口が不安定になっていませんか?
グラグラして不安定なままプラグを刺してしまい、そのまま放置してしまうと故障の原因となったり感電してしまう可能性があるため、コンセントにプラグを刺す際はしっかりと刺さっていることを確認しましょう。
しっかり刺しているつもりでもプラグが変形していて刺さってない場合もありますので、もし変形している場合はすぐに新しいものと交換してください。
まとめ
今回のブログは電化製品の正しい使い方とPSEマークについて書いてみました。
普段から何も考えずに我々は電化製品を使っていますが、しっかりとルールがありますね。
今後新しい電化製品を購入したときや使うときは今回のブログを思い出していただけたら幸いです。