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電子レンジって不思議!?温められる理由は電波が関係している

2023.06.18

皆さんが料理する時や、コンビニのお弁当などを温める際に普段から使っている電子レンジ。

電子レンジの使い方はほとんどの方がすぐにわかると思いますが、その内部についてはご存知でしょうか?

どのようにして中に入っている食品を温めているのか。

今回は電子レンジについて書いていきましょう。

電子レンジとは?

知らない人はいないと思いますが、電子レンジは食品を温めるための家電です。

では、どのようにして中の物を温めるのでしょうか?

電子レンジは、マイクロ波を使い食品を直接加熱します。

そのマイクロ波が食品にあたる事によって、食品中の水分子が振動/回転し、水分子同士がぶつかることで摩擦を起こします。

この摩擦熱によって食品が温められる仕組みというわけです。

マイクロ波って何?

名前は聞いたことがあってもよく知らないというマイクロ波。

マイクロ波は、電子レンジの中にあるマグネトロンという強い電波を発生させる装置から発生しています。

マイクロ波は電波の一種ですが、波長が短く1cmほどしかありません。

1秒間に約25億回も振動している電波で、光の速さで空間を移動します。

このマイクロ波には特別な性能があり、容器に入った食品であったとしても、食品の内部から急速加熱することができますが、アルミホイルなどの金属物質が薄い場合はすべての電子の動きに持ちこたえることができないため、非常に早く加熱されてしまい、発火してしまうのです。

電子レンジが使えない食品

電子レンジは食品の水分子を振動させて温めるため、水分が必要です。

ほとんどの食品は水分があるため、基本的には温めることができるのですが、芋類やドライフルーツ等に関しては完全に蒸発してしまうため、使用してもカピカピになってしまうのです。

場合によっては煙が出て焦げる可能性もあります。

そのような食品を電子レンジで温めたい場合は、一度水につけてラップをして使うことも可能です。

しかし、 卵や栗、イカやソーセージ、トマトなどは、絶対に電子レンジで加熱しないようにしましょう。

蒸気が殻や膜の中に溜まってしまい、爆発してしまいます。

もし、上記の食品を温めたい場合は、軽く殻や膜に切り込みを入れて使用するようにしましょう。

電子レンジの歴史

電子レンジは多くのご家庭で使われている家電の一つです。

そんな電子レンジはどのようにして普及したのでしょうか?
ここでは電子レンジの歴史を書いていこうと思います。

まずマイクロ波の原理を初めて発見したのは1945年。

アメリカでレーダー装置の実験中に、作業員のポケットに入れていたチョコレートが溶けたのをみて偶然発見されたと言われています。
レンジでは、紙袋を使ったトウモロコシの調理法で特許を取っています。

日本では1944年ごろに原理が発見され、最初に実験した食品対象はサツマイモだったと言われています。

元々兵器として大型化を目指してた日本は、その後も研究を続けましたが結局失敗に終わり、開発はストップ。

食品を温める電化製品として開発され、1961年に業務用の国産電子レンジが発売。
日本初の電子レンジは約54万円もしたそうです。

当時の国民給料の平均が2万〜3万ですので、あまりに高価なため普及には程遠かったとのこと。

1965年には国民に普及されるようになったのですが、日本では当初冷めた料理を温めたり、冷凍食品を解凍したりするくらいしか使い道がなかったため、値段と価値が合わないと認識され富裕層にしか買われることがありませんでした。

当時の低所得者の中では購入する人も少ないため、開発者は低価格化を目指し、その後幅広くのご家庭に使われるようになりました。

今では時代背景も踏まえ、日本での普及率は90%以上。

幅広い仕事や娯楽により、いち早く食事を済ませたい人や、手間などを惜しんで電子レンジを購入する人が増えたと言います。

温める機能のみの単機能な電子レンジであれば、1万円以下で購入できますし、オーブン機能やスチーム機能といった高性能な電子レンジもあるため、ご自身の生活にあったものを昔よりも安く選べるようになりました。

ちなみに、当時普及されなかった理由の一つで「火を使わずに温められるのはおかしい」とも言われていたそうです。(諸説あり)

昔の電子レンジの電気代は高い?

昔の家電と聞くと今の電気代と比べて少し高いイメージですよね。

結果から言うと、そこまでの変動はないです。

照明のように、白熱電球とLEDであれば電気代の差がありますが、電波を放出するマグネトロンは昔と比べて動作効率が上がったとの話がないため、そこまで電気代が安くなった訳ではありません。

各企業の努力により10%ほどは昔よりも電気代が安くなっているかもしれませんが、昔の電子レンジは機能が増えたため、使い方によっては電気代が安くなったとは言い切れません。

さすがに、初代の電子レンジより安くなっているかとは思いますが、少なくともここ10年での電気代は変わっていないようです。

電子レンジの節電方法

電子レンジの電気代を少しでも安く抑えたい方も少なくありません。

それではどのようにして節電すれば良いのでしょうか?

掃除が大事

電子レンジの中に汚れやゴミが付着していると、マイクロ波がその汚れに反応するため、温め効率が下がります。
効率が下がると言うことは、食品の温め時間も遅くなるため、その分電気代がかかってしまいます。
こまめに掃除をし、効率よく使用できるようにしましょう。

一度にたくさんの物を入れない

電子レンジの中にたくさんの食品を入れてしまうと、先述した汚れと同じで温め効率が下がります。

たくさんの量を温めたい場合は、数回に分けて温めるようにしましょう。

長い時間温めない

冷凍した食品を解凍するために電子レンジを使用するのは間違ってませんが、使用時間を減らす方が節電になります。

電子レンジで解凍するよりも、ある程度自然解凍をした後に電子レンジを使うようにすれば多少なりとも節電にはなります。

電力会社の変更

どんなに努力していても電気代が変わらない場合は、現在契約している電力会社とご自身の生活環境が合わない可能性があります。

その可能性がある場合は、一度電力会社の変更を検討してみてください。

電力会社によっては、契約プランの種類が多く、ご自身の生活にあったプランがあるので他の電力会社のHPを見てみるのも良いでしょう。

特に気になる電力会社が見つからない場合は、ヱビス電力に相談してみてください。
皆さんの力になれるかもしれません。

まとめ

今回のブログはいかがでしたでしょうか?

電子レンジで使われる電波はとても強力で危険な反面、うまく利用できれば生活も便利になります。

電波も電気も今後の生活には必要になってくるため、色々と知識をつけておくのも悪くはありませんね。