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コールドスリープが実際にあったら??〜もしも電気シリーズ〜

2024.02.18

コールドスリープといえば皆さんはどのようなイメージを持たれますか?

SF映画や漫画でしか見たことも聞いたこともないコールドスリープ。

かの有名な世界的有名人気テーマパークの創設者も、現在までコールドスリープされているという噂もありますよね。

さて、今回のブログは皆さんも大好きな「もしも電気」シリーズコールドスリープについて書いていきましょう。

コールドスリープとは?

そもそも、コールドスリープってなんでしょうか?

コールドスリープはSF作品に登場するもので、人体を低温状態にして睡眠状態にするもので、時間経過に伴う老化を防いだり病気などの進行を止めることができます。

SF作品などでは宇宙船の惑星移動などする際に使われていたり、未知の病気を治すために未来の医学に頼るといった使用方法がありますが、以前までは空想上の装置でした。

しかし、近年では実際にコールドスリープが可能かどうかの実験や研究なども行われていて、夢の装置ではなく現実にできる可能性が出てきています。

コールドスリープをするメリットは


コールドスリープをすることによって、何かメリットがあるのでしょうか?

コールドスリープの最大のメリットは肉体の長期保存が可能となることで、この技術さえあれば未来での治療や宇宙旅行に応用することができます。

現在での不治の病を未来では治すこともできるようになった際に解凍をして治したり、宇宙での滞在などを目的とした旅行などの身体的問題にも有効であると考えられているのです。

ある意味タイムマシンに似た効果もあるので、未来に行きたい人にはとても便利な装置と言えるでしょう。

コールドスリープをするデメリットは

コールドスリープのメリットは先述した通りですが、逆にデメリットは存在するのでしょうか?

実はコールドスリープのデメリットは多くあり、実現出来た際に必ず直面する問題になります。

まず一つ目のデメリットは「眠る時の時代には戻れない」ということです。
このデメリットに関しては未来へ行くことが可能ですが、戻ることが出来ないという未来への片道切符。

いざ眠る前の時代に戻りたいと思っても戻ることは100%不可能です。
タイムマシーンなどがあれば戻ることは可能かもしれませんが…。

二つ目はコールドスリープ中は無防備であり、起きる際に外部からの操作等が必要ということです。

どういう意味なの?と思うかもしれませんが、この問題はかなり重要です。

コールドスリープの作動中に誤作動がないよう誰かしらが見ていなければいけないといけません。
会社で管理している場合はある程度安心かもしれませんが、その会社が倒産してしまったり管理が不可能になった際、何かしらの理由で装置が壊れてしまう可能性があります。

さらに、未知の病気を治す理由で利用する場合、いつまで経っても治療法が見つからなかった際に起きることが出来ないということです。

もし未来で治療法が見つからなかった場合は永遠と眠ったままなので、ある意味死亡と同義です。

このように見てみるとデメリットというよりはリスクが大きいため、実際に使用するには覚悟が必要になりますね。

冷凍保存とコールドスリープの違い

コールドスリープと冷凍保存、どちらも同じような認識の方も少なくありません。

そこで、コールドスリープと冷凍保存について二つの違いを簡単に説明していきましょう。

まずはコールドスリープ。
コールドスリープは先述したとおり人体を低温状態に保ち、老化や肉体の状態を保ったまま未来に行くタイムトラベルができる装置です。

簡単に書くと、「生きてる人間を低温保存」するというのがコールドスリープですが、冷凍保存は逆に「人間の遺体を低温保存」します。

未来の医療技術が進化し蘇生することを目的としているので、若干ですが未来の医療進化に期待するという点ではコールドスリープと似てますが、二つの違いは「生きている人間」か「死んでいる人間」で別れます。

ちなみに、冷凍保存に関しては既存の技術なので実際に存在するのですが、コールドスリープの実現する未来はあるのでしょうか?

コールドスリープすることが可能になる!?

実をいうと、コールドスリープは今後誕生する可能性があります。

どうしてもSF映画などにしか出てこないイメージですが、昔から現在まで実験や研究が行われていて、ようやく2023年に実験用マウスの人工冬眠に成功したと英科学誌ネイチャー(電子版)で発表。

元々、冬眠しないマウスの脳にある「休眠誘導神経(Q神経)」と名付けた細胞を刺激することによって、冬眠に近い状態を作り出すことが可能になりました。
この実験の成功により、コールドスリープの実現が見えてきたのです。

休眠誘導神経は体温の調整や睡眠などを司る脳の下部分のことを指しているのですが、薬剤で刺激し、人為的に興奮させることによって体温を低下させます。

体温が低下したことによって本来冬眠することがないマウスが冬眠し、人工冬眠させることに成功、薬剤を止めると通常の状態になったため、今後人間にも通用する可能性が出てきました。

コールドスリープの電力量がすごい!?

あくまでコールドスリープが完成して実用された際の憶測ですが、維持するための電力量はどのくらいになるでしょうか?

コールドスリープは大体5C°前後を基準に保つため、冷蔵庫ほどの電力で問題ありません。

もちろん、他のシステムやらなんやらで多少の電力が増えると仮定しても、基本は冷蔵庫。
人が入るほどの大きさであれば、容量1800Lほどです。

1800Lの冷蔵庫は電力量が年間約700kWhだと仮定して、約21,000円(1kWh=30円計算)

思ったよりも電気代がかかっていないですね。

実際には色々な装置が付けられているので電気代は膨らむと思いますが、このように考えると電気代が安くて経済的にとても助かります。

結論を言いますと、「一年間のコールドスリープに必要な電力はそこまで高くなかった」。

しかし、一年間だけでの判断になるため、医療の進化が進むまで起動しておかなければいけないことを考えると何十年、何百かかるかわかりません。

永遠に継続して電気代を払い続けるとどのくらいの出費になるか考えたくもありませんね。

コールドスリープは本当に必要かどうか

コールドスリープは夢の話です。
実際に発明したとなると、かなりの評判になります。

治せない病気にかかった方からすれば大変喜ぶ装置かもしれませんが、本当にコールドスリープはこの世に必要なものなのでしょうか?

例えば300年後に医療の進化が遂げられたとしても、その300年後の世界に自分が通用するのかどうかもわからないですし、自分の友達もいません。

コミュニケーション能力がずば抜けているのであればすぐに友達は作れるかもしれませんが、そもそも言語が変わっている可能性もあります。

色々な可能性も考えられる中、コールドスリープが必要かどうかは興味がある方だけ自分の中で自問自答してみてくださいね。