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電気飴って美味しいの?伝統菓子は科学の味

2024.06.16

皆さんは電気飴というお菓子を知っていますでしょうか?
別に電気が流れている訳ではないのですが、電気のように感じるお菓子がこの世にたくさん出ているので、今回のブログでは電気飴やその他のお菓子について書いていきましょう。

電気飴って何?

電気飴って何?と聞いても知らない方が多いかと思います。

特に現代人で知っている人は本当に数少ないかもしれません。

電気飴とは、簡単にいうと綿菓子のことを指します。
よくお祭りなどで見ることが多い、あの綿飴のことです。

金だらいみたいな製造器の中軸部を電気で回転させて、少量のざらめ糖を溶かしつつ遠心力で綿のようになって出てきたものを、割り箸に巻きつけてつくる飴菓子のことで、綿飴とも呼びます。

その綿飴が電気飴ですが、なぜ電気飴というのでしょうか?
電気を利用して綿飴を作ることはもちろん、当時の人にとって綿飴は電気ショックを受けたような甘さという意味でも使っていたのではないかという説もあります。

電気飴の歴史

電気飴は綿菓子ということを説明しましたが、その綿菓子の歴史をここでは説明しようと思います。

世界初の綿菓子が作られたのは日本ではなく、実はアメリカです。
お菓子の製造業者だったウィリアム・モリソンとジョン・C・ウォートンという人物が「天使の綿毛」という意味の「Fairy Floss」という名称で、砂糖を溶かし高速で回転させる世界初の電動綿菓子機を作ったのが最初と言われています。

このィリアム・モリソンという人物は歯医者だった頃もあり、歯のお手入れに使われるFlossを取り入れた名前になったともいわれています。

原型として、16世紀頃のイタリアで見られた「スピンシュガー」という熱した砂糖を手で引き延ばした技術を元に作られたそうです。

日本に導入されたのが大正時代(1912年 – 1926年)頃とされています。
当初はお祭りや縁日などの特別なイベントでのみ見られるものでしたが、徐々に庶民の間で人気を博し、屋台以外でも販売されるようになりました。

一時期人気が無くなった綿菓子ですが、現在では色々なフレーバーやカラフルなバリエーションが登場し、子供だけでなく大人にも人気があります。
また、家庭用の綿飴製造機も普及し、一部のオンラインショップでも購入できることから手軽に自宅で楽しむことも可能になりました。

電気的刺激の原理

なぜ電気飴は電気的刺激が起きるのでしょうか?

それは、電気飴に含まれているカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが、唾液と反応することで微弱な電気的刺激を生じます。

これは、舌の味蕾にある受容体がこれらのイオンに反応し、神経信号を脳に送るためです。

この信号が、あたかも微弱な電流が流れているかのような「ピリピリ」とした感覚を引き起こします。

電気飴の作り方

電気飴というより綿飴の作り方にはなりますが、ここでは簡単な綿飴の作り方を説明しましょう。

必要な材料と道具

  • 砂糖(グラニュー糖): 100g
  • 水: 40ml
  • フライパンまたは鍋
  • 電気綿飴機(市販の家庭用綿飴機)

基本的には綿飴製造機の説明書をよく読んでいただくことが前提になりますが、まずは機械をあらかじめ温めます。

その後、砂糖(グラニュー糖)を機械の中に入れて、水で溶かします。
色が変わったら焦がさないように混ぜ込みます。

その後、綿飴のスティックまたは割り箸を使って、飛び出してくる砂糖の糸を巻き取ります。
その時、スティックをゆっくりと回しながら、均等に綿飴を巻き取り完成です。

思ったよりも簡単にできるので、ぜひご家庭で楽しんで見てください。

電気飴の美味しい食べ方があるのを知っていますか?

電気飴の美味しい食べ方ですが、食べ方を少し変えるだけで更に楽しむことが可能になります。

舌の位置を工夫する

電気飴を舌の先にのせると、より強い刺激を感じることができます。これは、舌の先端部分が他の部分に比べて感覚が鋭敏であるためです。舌全体で飴を転がすように食べると、様々な強さの刺激を楽しむことができます。

冷やして食べる

電気飴を冷蔵庫で冷やしてから食べると、通常よりも長持ちし、冷たさと刺激の相乗効果でより一層の楽しさを味わえます。

友達とシェアする

電気飴はそのユニークさから、友達とシェアして食べるのも楽しいです。誰が一番強い刺激を感じるかを競い合ったり、初めての人に驚きの感覚を体験させたりするのも一興です。

電気飴の現代的な進化

電気飴はその独特な特性から、現代においても様々な進化を遂げています。最近では、色とりどりのフレーバーが追加されたり、形状が工夫されたりしています。特に、オンラインショップではパッケージデザインにこだわった商品も多く、ギフトとしても人気があります。

フレーバーの多様化

従来のシンプルな味に加え、現代では様々なフレーバーが登場しています。フルーツ味やミント味、さらには季節限定のフレーバーなど、多様な味を楽しむことができます。

パッケージデザイン

電気飴のパッケージも進化しています。レトロなデザインを採用したものや、現代的でおしゃれなデザインのものなど、選ぶ楽しみが増えています。また、ギフトボックスに入った高級感のある商品もあり、特別な日のプレゼントとしても最適です。

電気飴の健康効果

電気飴は、お菓子でありながらも健康に良い成分が含まれています。特に、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれているため、微量ながらもこれらのミネラルを摂取することができます。

ミネラルの摂取

カルシウムは骨や歯の健康維持に欠かせない成分であり、マグネシウムは筋肉や神経の機能をサポートします。電気飴を楽しみながら、これらのミネラルを摂取できるのは一石二鳥です。

まとめ

電気飴は、日本の伝統菓子の中でも特に人気で、楽しい体験を提供するお菓子です。
その歴史や製法、科学的背景を知ることで、より一層楽しむことができます。

現代においても進化を遂げ、多くの人々に愛され続けている電気飴。是非皆さんも昔の気持ちを思い出しながら食べてみてください。