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引越しはいつから準備を始める?引越しの流れがわかる6ステップ

引越し準備を始める時期は多くのご家庭が悩むことです。特に持ち家への引越しは、賃貸と違って自由度が高い反面、やるべきことも多岐にわたります。

今回は、引越しを「いつから・何を」始めるべきかを時系列で整理しながら、実際の準備の流れを6ステップに分けて紹介します。

引越しはいつから準備を始める?

新居への引越しは、少なくとも3~4か月前から準備を始めるのが理想です。

おおまかなスケジュールは以下の通りです。

3~4か月前……理想の住まいの条件を考える
2~3か月前……物件探しと契約
1~2か月前……引越し業者の選定と契約
1か月前……荷造りや手続き準備

各時期にやるべき作業内容を詳しく解説します。

引越し準備の流れ6ステップ

ここでは、物件が決まってから引越し当日までの全体の流れを6つのステップに分けてご紹介します。

ステップ1|引越し日決定前にやること

新居の選定や契約、引越し業者の見積もり依頼といった、引越し日が決まる前にやるべきことを整理しておきましょう。

新居の決定・新居の下見確認

まずは、住む家を決める必要があります。理想の住まいを見つけたら、周辺環境を必ずチェックしましょう。

最寄りの駅やスーパー、病院などの利便性はもちろん、治安や騒音状況も家族の安全に直結する要素です。

また、新居の間取りや階段の幅、玄関の高さなど、現在の家具・家電が搬入可能かどうかも確認が必要です。

引越し業者選び・見積り依頼

新居が決まったら、引越し業者を選びます。複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなくサービス内容や口コミ評価もチェックしましょう。

訪問見積もりの際は、荷物量や搬入経路などを細かく伝えることで、トラブルを防ぐことができます。

ステップ2|引越し日決定後にやること

引越し日が決まると、現住居の契約解約や業者への正式依頼、不用品の整理など、やるべきことは一気に増えます。引越し日決定後にやることについて詳しく見ていきましょう。

現住居の管理会社・家主に賃貸契約解約の連絡

現在の住まいが賃貸の場合は、管理会社または大家さんに契約の解約を申し出ましょう。一般的には1か月前までに連絡する必要があることが契約で定められています。駐車場を別契約している場合は、そちらの解約手続きも忘れずに行いましょう。

引越し業者に依頼

引越しの日程が確定したら、見積もりを取った業者の中から依頼先を決めましょう。少なくとも1か月~2週間前までに手配を済ませておくのが理想です。

全体スケジュールの作成

スムーズな引越しには、全体のスケジュールを見える化しておくことが重要です。

物件の引き渡し日・引越し日・各種手続きの締切などをカレンダーに書き出し、家族全員で共有しましょう。

粗大ゴミ・不用品の処分

不用品の処分方法には「捨てる」「売る」「譲る」があります。粗大ゴミは自治体の収集予約が必要な場合が多く、家電リサイクル対象品には、通常は別途費用がかかります。

幼稚園・保育園の転園手続き

小さな子どもがいる家庭では、保育園や幼稚園の転園手続きが発生します。新住所の管轄自治体で受け入れ枠の確認を行い、必要書類や面談の日程を調整しましょう。

小・中・高校の転校手続き

学齢期の子どもがいる場合は、転校の準備も欠かせません。現在の学校に転出の意思を伝え、在学証明書や教科書の引継ぎなど必要書類の準備を行います。

新居の通学区域の学校への受け入れ確認や面談日程の調整なども必要です。

ステップ3|引越し1~2週間前までにやること

引越しまで残り1~2週間になると、生活インフラの契約変更や各種行政手続き、本格的な荷造りを行います。引越し1~2週間前までにやることについて詳しく見ていきましょう。

固定電話の契約変更

固定電話を利用している場合は、引越しに伴って移転手続きが必要です。

通常、NTTなどの通信会社に電話で連絡し、「移転手続き」「工事予約」「開通工事」という3ステップを経て新居での利用が可能になります。引越し当日に工事が間に合わないこともあるため、なるべく早めに予約しましょう。

新居の家具や家電の配置決め

引越し後の作業をスムーズにするためにも、あらかじめ家具や家電のレイアウトをイメージしておきましょう。

搬入経路の確保、コンセント位置の確認、家事動線を意識した配置など、家族の生活スタイルに合わせた計画を立てておくと、荷ほどきの効率も格段にアップします。

荷造り

日常生活に必要のないものから順番に段ボールへ詰め、生活必需品やすぐ使うものは引越し直前まで手元に残しておきましょう。引越し直後に必要になる物(衣類、洗面用具、子どもの学用品など)は「最後に梱包」「最初に開封」が基本です。

荷造りの詳細については、こちらの記事をご覧ください。
引越しの荷造りのコツとは?手順や必要なものも紹介

転出届提出

異なる市区町村へ引っ越す場合は、現在の自治体で「転出届」の提出が必要です。窓口に出向くほか、マイナンバーカードを持っていればオンライン申請も可能です。カードを持っていない場合でも、郵送で手続きできる自治体が多いため、事前に確認しておきましょう。

国民健康保険の資格喪失手続き

国民健康保険に加入している場合、転出届の提出と同時に「資格喪失届」の提出も必要です。未提出だと新居の自治体での再加入手続きが滞ることもあるため、確実に済ませておきましょう。

福祉関係手続き

子どもの医療費助成や児童手当、高齢者介護サービスなどの福祉制度を利用している場合、それぞれの住所変更や給付条件の確認が必要です。自治体ごとに支給額や申請条件が異なる場合があります。

郵便物の転送届け

郵便局では、旧住所宛の郵便物を新住所に1年間無料で転送してくれる「転居届」サービスがあります。

手続きは、郵便局の窓口で申請するほか、ポストへの投函や日本郵便のWebサイト「e転居」からの申し込みも可能です。

インターネット・電気・ガス・水道の変更手続き

現在契約している各社に連絡を入れ、「旧居の利用停止」と「新居での利用開始日」の設定を行います。

ガスについては立ち会いが必要な場合もあるため、引越し当日のスケジュールに余裕を持たせておくことが大切です。

NHK・ケーブルテレビの変更手続き

NHKやケーブルテレビの契約内容を確認し、住所変更や機器の設置について各社へ連絡しましょう。

サービスの一時停止や再契約が必要なケースもあります。

ステップ4|引越し前日までにやること

引越しの前日までに、荷物の最終チェックや近隣への挨拶、業者との連絡確認など、最後の準備をしっかり整えておきましょう。

自分で運ぶものの荷造り

貴重品や重要書類など、自分で管理すべき荷物は、段ボールに入れず手荷物としてまとめておきましょう。

財布や実印、通帳、保険証、母子手帳、鍵類など、当日すぐに取り出せるようにしておくと安心です。

挨拶用の手土産準備

新しい生活を始める上で、近隣との良好な関係づくりは欠かせません。挨拶用の手土産は、気負わず渡せる価格帯(500円~1,000円程度)で、日用品やお菓子などが無難です。

戸建ての場合は「向こう三軒両隣」、集合住宅の場合は「上下左右」が挨拶の目安とされています。

旧居の近隣への挨拶

お世話になった旧居の近隣住民にも、きちんとお礼の挨拶をしておきましょう。最後の印象が良ければ、退去後のトラブル回避にもつながります。

旧居の清掃・ゴミ処理

賃貸物件では、不注意による汚れや破損があれば敷金から差し引かれます。

退去前にキッチンや水回り、床・壁などをできる限り綺麗に整えておくことで、敷金の返金額にも差が出る可能性があります。

引越し業者との最終確認

引越しの2~3日前には、業者から最終確認の連絡が来るのが一般的です。この時点で、日程・訪問時間・支払い方法・荷物の量などを改めて確認し、万が一の行き違いがないようにしましょう。

ステップ5|引越し前日にやること

引越し当日に慌てないように、次のような作業を行いましょう。

冷蔵庫の運搬準備

冷蔵庫は前日までに中身を空にし、コンセントを抜いておきましょう。中に食材が残っていると傷むだけでなく、水漏れなどのトラブルの原因にもなります。

洗濯機の運搬準備

洗濯機を運ぶ際は「水抜き」が必須です。ホースや給水口に残った水をしっかり抜き、運搬中に漏れたりカビの原因になったりするのを防ぎましょう。

水抜きの方法は機種によって異なるため、取扱説明書を事前に確認しておくのが安全です。

ステップ6|引越し当日にやること

引越し当日は、計画どおりに事が進まないことも想定して、落ち着いて行動することが大切です。

旧居と新居それぞれでやるべきことがあり、家族全員で連携を取りながら効率よく作業を進めましょう。

旧居での作業

まずは、残っている荷物の最終梱包を行いましょう。引越し業者が到着したら、搬出の流れや注意点を共有し、壊れやすい物や大切な荷物は、現物を見せて丁寧に説明するのがポイントです。

また、電気・ガス・水道の停止手続きも必要です。ガスは立ち会いが必要なケースもあるため、事前に予定を組んでおきましょう。

賃貸物件であれば、退去時に管理会社または不動産会社の立ち会いのもと、室内のチェックを受け、鍵の返却と敷金精算を行います。原状回復費用の見積もりなどが発生するため、トラブルを防ぐためにも丁寧な対応を心がけましょう。

新居での作業

新居では、電気・ガス・水道が使える状態か確認しましょう。荷物の搬入時には、家具・家電の配置指示を的確に出し、ダンボールの個数や破損の有無を業者立ち会いのもとで確認しておくと安心です。

荷ほどきは生活必需品から優先的に取り出すと効率的です。また、引越し後すぐに近隣住民への挨拶を済ませておくと、好印象を持ってもらえるでしょう。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
引越し当日は何をする?旧居・新居でやることを解説

【補足】引越し後に必要な手続きも把握しておこう!

引越しが完了しても、まだ終わりではありません。新しい住まいでの生活を安定させるためには、役所や各種機関での住所変更手続きが必要です。

公的な書類や福祉関連制度の登録は、期限内に済ませる必要があるため、忘れずに対応しましょう。

例えば、以下のような手続きが該当します。

・転入届・転居届の提出
・マイナンバーカードの住所変更
・運転免許証の住所変更
・国民健康保険の加入手続き
・国民年金の住所変更
・児童手当の受給事由消滅届と転入手続き
・医療制度や福祉手当の登録変更
・お子さまの転校最終手続き
・自動車の車検証・登録変更など

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
住所変更で忘れがちなものは?新居への引越しで必要な手続き一覧

引越し準備を効率的に進めるコツ

引越しには多くの工程があるため、段取りを誤ると時間も手間も余計にかかってしまいます。限られた時間のなかで効率よく準備を進めるには、ちょっとした工夫が欠かせません。

チェックリストを作る

引越し作業は想像以上にやるべきことが多く、見落としが起こりがちです。各ステップのタスクを時系列で整理し、チェックリストにまとめて管理すると安心です。さらに、リストを家族で共有すれば、役割分担もスムーズに進められます。

不要なものは処分して身軽になる

荷物が少ないほど、荷造りや搬出、荷ほどきの作業がぐっと楽になります。作業時間の短縮にもつながるため、新居に持ち込む前に不要な家具や着なくなった衣類、使わない家電を見直し、早めに処分しておくのがおすすめです。

引越しを断捨離の機会と捉えれば、気持ちを新たにスタートできます。

引越しで捨てるべきものについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
引越し時に捨てるべきものの判断基準と処分方法と流れを解説

まとめ

引越しの準備は、スケジュールに余裕を持つためにも3~4か月前から始めるのが理想的です。ただし、家族構成や子どもの学年、職場の異動などによって優先すべき準備は変わります。今回紹介したポイントを参考に、無理のない計画を立てて進めれば、安心して新生活を迎えられるでしょう。

また、新居での生活費を少しでも抑えたい方には、電力会社の見直しもおすすめです。「ヱビス電力」なら、料金が5%お得になり、戸建て家庭の電力費用を抑えられる可能性があります。

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