引越しは何かと費用がかさむため「少しでも安く済ませたい」と思う方は多いでしょう。移動距離や荷物の量などによって引越し費用は変動しますが、工夫次第で大幅な節約も可能です。
今回は、持ち家に引越し予定のファミリーに向けて、引越し費用の相場や、引越し業者を利用する場合・しない場合それぞれの節約術を紹介します。これから引越しを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
引越し費用の相場
引越し費用は家族構成や時期、荷物の量、移動距離によって大きく変わります。一般的な目安として、2人暮らしの場合はおよそ9万〜14万円、3〜4人家族で約9万〜18万円、5人以上の家族では約16万〜21万円程度が相場（同都道府県程度）とされています。
費用の目安を知りたい場合は、引越し業者のシミュレーションや一括見積もりサービスを活用すると便利です。シミュレーションでは、日時や人数、大まかな住所などを入力するだけで簡単に費用の目安が分かり、一括見積もりサービスを利用すれば複数業者の価格を比較して相場感をつかめます。
引越しを安く済ませる方法【業者を利用する場合】
引越し業者を利用する場合でも、時期やプランの選び方など、ちょっとしたコツを押さえるだけで費用を抑えられる可能性があります。ここでは、引越し業者に依頼する場合のコストダウンのポイントを解説します。
引越しが安い時期を狙う
引越し料金は、時期によって大きく変動します。特に3月下旬から4月の繁忙期は、進学や就職など新生活を始める方が多く、1年の中でも料金が高騰します。
一方、5月から1月の通常期は依頼が落ち着くため、比較的リーズナブルな価格で引越しできます。費用を抑えたい場合は、通常期を狙って引越しを計画すると良いでしょう。
関連記事：「引越し費用が安い月はいつ？費用を安く抑える方法も解説」
複数の引越し業者から相見積もりをする
少なくとも3社以上に見積もりを依頼して、料金やサービス内容を比較する「相見積もり」を取りましょう。
各社の料金やサービスの違いがわかり、より希望に沿ったサービスを見つけやすくなります。
また、他社の見積もりを提示しながら値下げ交渉をすることも可能です。特に通常期であれば、交渉によってさらに安くなる可能性もあります。
引越し業者に見積もりを依頼する方法は、気になる業者に個別に問い合わせる方法と、一括見積もりサービスを活用する方法があります。
一括見積もりサービスは時間の節約になり便利ですが、複数の業者から営業の電話がくる場合もあるため注意しましょう。電話が煩わしい場合はメール連絡のみのサービスを利用するのがおすすめです。
お得なプランやキャンペーンを利用する
引越し業者によっては、条件に応じて料金が割引になるさまざまなプランを用意しています。例えば、早めの申し込みで適用される「早割」や、指定サイトからの見積もり依頼で割引が受けられる「Web割」、年配の方を対象にした「シニア割」などがあげられます。
さらに、時期によっては梱包資材の無料提供やポイント還元、プレゼント配布といったキャンペーンを実施している場合もあるため、引越し業者の公式サイトで最新情報をチェックしましょう。
日時や時間を指定しない
引越し費用を抑えたい場合は、作業日時や時間帯を業者に任せる「フリー便」や、他の依頼者と同じトラックで運ぶ「混載便」、荷降ろし後の空荷のトラックを活用する「帰り便」などのプランを活用するのもおすすめです。
日時指定をしないことで、業者側がスケジュールを効率的に組めるため、通常より割安な料金で引越しできます。
ただし、作業開始時間が前日まで確定しないケースもあるため、スケジュール面での柔軟さが必要です。時間に余裕がある場合や急ぎでない場合は、こうしたプランを検討してみてください。
自分で梱包材を購入する
多くの引越し業者は「段ボール○枚まで無料」などと上限を設けており、それを超える場合は追加料金が発生するのが一般的です。梱包資材が足りない場合は、引越し業者に追加依頼せず自分で調達することで、コストを抑えられる可能性があります。
例えば、スーパーやドラッグストア、ホームセンターでは不要になったダンボールを無料でもらえることがあります。そのほか、ネット通販や専門店などでまとめ買いするのもひとつの方法です。
さらに、荷造りや荷ほどきも自分で行えばオプション料金がかかりません。ただし、引越し当日までに荷造りが終わっていないと追加料金が発生する場合があるため、余裕をもって準備を進めましょう。
引越しを安く済ませる方法【業者を利用しない場合】
続いて、引越し業者を利用しない場合のコストダウンのポイントを紹介します。
不用品を処分する
荷物の量が多いほど引越し費用が高くなるため、不用品は事前に処分しておきましょう。家電や家具、使わなくなった子ども用品などをリサイクルショップやフリマアプリで売れば、引越し費用の足しにもなります。
なお、自治体の不用品回収は、申し込みから回収までに時間がかかることがあるため、早めに手続きしておくと安心です。
関連記事：「引越し時に捨てるべきものの判断基準｜処分方法と流れを解説」
引越しのタイミングで家具・家電を買い替える
新居に合わせて家具や家電を買い替える場合は、古いものを引越し前に処分し、新しく購入したものを新居へ直接配送してもらうと荷物が減り、引越し費用を抑えられます。
ただし、買い替えの予定がない場合や、まだ使える家具・家電まで無理に処分する必要はありません。家具・家電の買い替えにかかる費用と、引越し費用の節約額を比較し、納得できる場合のみ実行しましょう。
自家用車やレンタカーで荷物を運ぶ
荷物が少なく近距離の引越しなら、引越し業者を使わず自分で運ぶ方法も有効です。
自家用車で運びきれない場合は、軽トラックやバンなどをレンタカーで借りれば、大型の荷物も対応できます。レンタカーは早めに予約し、複数の会社で料金を比較しておくと安心です。
ただし、自力で荷物を運ぶ場合は、想像以上に時間や労力がかかります。重い荷物の積み下ろしや長時間の運転で疲れやすく、荷物や住まいを傷つけたり、ケガをしたりするリスクもあるため、安全には十分注意が必要です。
また、レンタカー代やガソリン代もかかるため、業者に依頼した場合の費用と比較し、無理のない範囲で検討しましょう。
引越し以外の初期費用を抑える方法もある
引越しの初期費用は、荷物の運送費だけでなく、新居のライフラインの契約手続きや、引越し後の毎月の光熱費も大きく関わってきます。
電気代は、新電力サービスを利用することで、基本料金や従量料金を安くできる可能性があります。
例えば「ヱビス電力」なら、申込時の事務手数料が一切かからず、ご家庭でも法人でも、地域の電力会社より基本料金または従量料金が5％割引になります。今まで通りの送電網を利用するため、電気の品質が落ちたり、停電が増えたりする心配もありません。容量不足でブレーカーが落ちた際も、お電話いただければスピーディーに対応いたします。
また、無料のWeb明細を利用すると、30分ごとの電気使用量をリアルタイムで確認できます。月ごと・日ごとの消費量もグラフで簡単に確認できるため、電気の使い方の見直しにも役立ちます。
多忙な引越し期間中でも、お申し込みは公式LINEやAIチャットのデジタル窓口にて3分程度で完了し、面倒な手続きもありません。予定日が確定していれば、契約開始日を前もって設定できるサービスもご用意しています。
新居での光熱費を見直すことで、引越し後の毎月の負担も抑えやすくなります。ぜひこのタイミングで、電気代の見直しも検討してみてください。
まとめ
引越し費用は、相見積もりの活用やお得なプラン・キャンペーンの利用、不用品の処分、自家用車での荷物運搬など、さまざまな方法で抑えられます。また、引越しのタイミングでライフラインも見直せば、毎月のランニングコストも節約できます。
これから引越しを検討している方は、今回紹介した節約のポイントを参考に、ご家庭に合った方法で新生活を始めましょう。
