引越しの際に、「自分でトラックを借りて荷物を運べないかな?」と思うことがあるでしょう。しかし、トラックにはいろいろな種類があるので、どのサイズのトラックを借りたら良いのか判断できないのではないでしょうか。
今回は、引越し業者が使うトラックのサイズと運べるもの、自分でトラックをレンタルして引越すメリット・デメリットなどについて解説します。
目次
引越し業者で使われるトラックのサイズ

引越し業者では、主に次の4種類のトラックが使われています。
・軽トラ
・2トントラック
・3トントラック
・4トントラック
トラックの種類によって積載量が異なるため、適したサイズのトラックを用意しないと、「せっかくトラックを借りたのに、荷物が入らなかった……」という事態になりかねません。
そこで、各トラックの向いている部屋のサイズ・運べるもの・料金相場などについて紹介します。
軽トラ
軽トラは荷台が1畳半程度の小さめのトラックで、ワンルームや1Kの1人暮らしの引越し向きです。積み込める荷物の例として、次のようなものがあげられます。
・段ボール10箱程度
・冷蔵庫(2ドア)
・電子レンジ
・洗濯機(縦型)
・シングルベッド
・カラーボックス など
軽トラの荷台は、横幅は狭いものの高さがあるため、想像よりも荷物が載せられます。ただし、解体不可のソファなど幅を取る家具が多い場合は、1人暮らしでも軽トラでの引越しは難しいでしょう。軽トラをレンタルする場合、料金は12時間で5,000~8,000円程度が目安です。
2トントラック
2トントラックは「ショート」と「ロング」の2種類があり、それぞれ最大積載量が異なるため、向いている部屋のサイズや運べる荷物も異なります。
2トンショートトラックは最大積載量が2,000kgあり、1K・2K・1LDKの1~2人暮らしの引越し向きです。積み込める荷物の例として、次のようなものがあげられます。
・段ボール20箱程度
・衣装ケース5個程度
・冷蔵庫(2ドア)
・電子レンジ
・洗濯機(縦型)
・シングルベッド
・カラーボックス
・ソファ
・洋服ダンス
・食器棚 など
2トンロングトラックの最大積載量は2,000~2,900kgほどあり、さらに多くの荷物を載せられるので、2K・2DKの2人暮らしの引越し向きです。積み込める荷物の例として、次のようなものがあげられます。
・段ボール20~30箱程度
・衣装ケース10個程度
・ハンガーボックス
・冷蔵庫(ファミリータイプ)
・電子レンジ
・洗濯機(ドラム式)
・セミダブルベッド
・カラーボックス
・ソファ
・洋服ダンス
・食器棚 など
2トントラックをレンタルする場合、料金は12時間で12,000~20,000円程度が目安です。
3トントラック
3トントラックは荷台が6畳ほどあり、2LDK・3LDKの2~3人暮らしの引越し向きです。積み込める荷物の例として、次のようなものがあげられます。
・段ボール30~50箱程度
・衣装ケース10個程度
・ハンガーボックス
・冷蔵庫(ファミリータイプ)
・電子レンジ
・洗濯機(ドラム式)
・セミダブルベッドまたはダブルベッド
・カラーボックス
・ソファ(2~3人掛け)
・洋服ダンス
・食器棚
・テーブルとイス
・こたつ
・自転車 など
3トントラックをレンタルする場合、料金は12時間で20,000~30,000円程度が目安です。
4トントラック
4トントラックは荷台が8畳ほどあり、2LDK以上の3~4人暮らしの引越し向きです。積み込める荷物の例として、次のようなものがあげられます。
・段ボール40~60箱程度
・衣装ケース20個程度
・ハンガーボックス
・冷蔵庫(ファミリータイプ)
・電子レンジ
・洗濯機(ドラム式)
・クイーンサイズベッド
・カラーボックス
・ソファ(3~4人掛け)
・洋服ダンス
・食器棚
・本棚
・テーブルとイス
・こたつ
・自転車 など
4トントラックをレンタルする場合、料金は12時間で30,000~40,000円程度が目安です。
引越しのトラックを選ぶ際の注意点

引越しに使うトラックを選ぶ際に、運べる荷物や料金以外にも確認しておきたいことがあります。「せっかくトラックを借りたのに使えない」というトラブルにつながるリスクがあるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
引越し先の道幅やスペース
引越しに使うトラックを選ぶときは、旧居と新居周辺の道幅に問題がないか、トラックを停めるスペースがあるかを確認しましょう。道幅が狭くトラックが通れない、トラックが停められないなどの問題が発生するおそれがあるためです。
遠回りや、近隣の駐車場で対処できれば良いですが、引越し作業ができなくなる可能性もあります。特に3トン・4トントラックは、道幅や駐車スペースの問題が起こりやすいので注意しましょう。
最大積載量の厳守
トラックの最大積載量を厳守することも重要です。荷物を荷台に詰めるだけ詰め込み最大積載量を超えた場合、そのまま道路を走行すると「過積載」という違法行為に該当し、罰則が課せられます。
車体が重くなって運転しにくくなり安全面でも問題が出るため、事前に最大積載量を確認し、その範囲内に収めるようにしましょう。特に軽トラは最大積載量が350kgと少なくオーバーしやすいので注意が必要です。
自分でトラックをレンタルすることは可能?

「そもそも自分でトラックを借りて運転することはできるのだろうか?」と思う方もいるでしょう。結論からいうと、個人でもトラックのレンタル・運転は可能ですが、運転免許の種類に注意が必要です。
保有しているのが普通免許のみの場合、運転できるのは次の条件を満たすトラックに限られます。
・車両総重量:3.5トン未満
・最大積載量:2トン未満
・定員:10人以下
上記よりも大きなトラックをレンタル・運転するには、トラックのサイズに応じた免許が必要です。
・2トントラック:準中型免許(5トン未満限定)以上
・3トントラック:準中型免許以上
・4トントラック:中型免許(一種・8トン未満限定)以上
トラックをレンタルして自分で引越すメリット・デメリット
自分でトラックをレンタルして引越すことには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
【メリット】料金が安い
自分でトラックをレンタルして引越す大きなメリットは、引越し費用が安く済むことです。引越し業者に作業を依頼した場合、トラックの使用料以外にも人件費や梱包の費用などがかかるため、それなりの金額になります。
自分でトラックを借りて荷物を運べば人件費などがかからないので、引越し業者に頼むよりも安く済む可能性が高いのです。
また、引越し業者と日程をすり合わせる必要がなく、自分のタイミングで引越せるというメリットもあります。
【デメリット】多くの労力がかかる
自分でトラックをレンタルして引越すデメリットは、何といっても多大な労力がかかることです。荷物の梱包からトラックへの積み込み、新居への運転、荷下ろしまで、すべて自分で行う必要があります。
大型家具・家電を新居にもっていく場合は、それも自分で運ばなくてはなりません。荷物の搬出入に慣れていないと、かなり苦労することになるでしょう。
荷物を落として壊した、壁にぶつけて家を傷つけてしまったなどの場合の保証がないのもデメリットです。場合によっては高額の修理費用を請求されるリスクがあります。
まとめ
引越しするにあたり、自分でトラックをレンタルして荷物を運ぶことは可能です。ただし、トラックのサイズによっては、普通免許しか持っていない方ではレンタルや運転ができません。
また、旧居や新居周辺の道幅とスペースをチェックしたり、最大積載量を把握して荷物を積んだりする必要もあります。自力で荷物を搬出入するのも大変で、万が一の場合の保証もないため、できれば引越し業者に依頼することを検討してみましょう。
コスト面が気になるなら、引越し作業で無理をするのは避けて、新居にかかるランニングコストを下げる手もあります。
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