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新築の引き渡し日はいつ決まる?流れと注意点を解説

新築住宅の引き渡しは、所有権が移り「自分の家」になる大切な節目ですが、具体的な日程や流れがわかりにくいと不安を感じる方も多いでしょう。引き渡し日と入居日の違いを理解し、必要な準備や当日の手順を把握しておくことが安心につながります。今回は、新築の引き渡し日が決まるタイミングや入居までの流れ、当日のチェックポイントを解説します。

新築の引き渡し日はいつわかる?

新築住宅の完成を心待ちにしていると、「引き渡し日がいつ確定するのか」が気になるものです。引き渡し日は工事の進捗や手続き状況によって前後するため、事前に流れを把握しておくことが安心につながります。

一般的には、建物が完成した後に行われる施主検査(竣工検査・内覧会)を経て、引き渡し日が確定します。検査で大きな不具合が見つからなければ、数日から10日ほどで引き渡し日が決まります。しかし、補修が必要な箇所があれば、その修繕工事が完了してから日程が調整されます。

また、引き渡し前には住宅ローンの融資実行や登記関連の手続きも並行して行われます。そのため、金融機関の対応状況によっては予定が前後することもあります。

場合によっては、日程が直前に決まって慌ただしく準備を進めなければならないこともあります。余裕を持って引越し業者や家具の搬入予定を早めに押さえておくと安心です。

関連記事:「新築引き渡し時によくあるトラブル!未然に防ぐ方法と対処法を解説」

新築の引き渡し日と入居日の違い

新築住宅を購入する際に混同されやすいのが、「引き渡し日」と「入居日」です。どちらも住宅に関わる重要な日ですが、その意味や役割は異なります。ここでは両者の違いをわかりやすく解説します。

引き渡し日=所有権移転日

引き渡し日とは、住宅の所有権が正式に施主へ移る日を指します。このタイミングで住宅ローン残金の決済が行われ、司法書士の立ち会いのもとで登記手続きが完了します。これにより、法的にその建物は施主の所有物となるのです。

また、引き渡し日には建物のカギや関連書類(検査済証や各設備の保証書など)が渡されます。ここからは施主が「自分の家」として自由に管理・使用できる状態となるため、新居生活に向けた準備の大きな節目となります。

入居日=実際に住み始める日

入居日とは、施主が実際に新居で生活をスタートする日を指します。引き渡し日にそのまま入居することも可能ですが、多くの場合はライフラインの契約や開栓手続き、家具や家電の搬入などが必要なため、一般的に数日から1週間程度の余裕を持たせて設定されます。

また、引き渡しと入居を同日に行うと、手続きと引越し作業が重なって非常に慌ただしくなることがあります。そのため、スケジュールを分け、落ち着いて準備できるように調整することをおすすめします。

新築の引き渡し前後にやること

新築の引き渡しは大きな節目であり、スムーズに進めるためには事前準備とその後の手続きが欠かせません。ここでは、引き渡し前と引き渡し後にやるべきことを整理して解説します。

引き渡し前にやること

まず重要なのは、施主検査(内覧会)での確認です。壁や床のキズ、建具や設備の動作確認など、不具合がないかをチェックしましょう。小さな不備でも早めに指摘すれば、引き渡し前に修繕してもらえる可能性があります。

また、必要書類の準備も忘れてはいけません。本人確認書類、住民票、印鑑証明、通帳などが必須で、書類に不備があると手続きが遅れて引き渡しが延期されることもあります。

さらに、登記費用や司法書士報酬、固定資産税の精算金といった費用を事前に確認し、当日に支払えるよう資金を確保しておきましょう。ライフラインの利用開始日を設定し、引越し業者や家具搬入のスケジュールも余裕を持って決めておくと安心です。

引き渡し後にやること

引き渡し後は、まずカギや書類の保管をしっかり行いましょう。建築確認済証や検査済証、設備保証書、取扱説明書などはまとめて管理し、保証期間やメンテナンスの連絡先を把握しておくことも重要です。

続いて、住所変更の手続きを行います。住民票の異動や運転免許証の住所変更に加え、郵便局での転居届や銀行・保険会社などへの住所変更も必要です。

さらに、保険契約や税金に関する確認も欠かせません。固定資産税の請求時期や支払方法を早めに把握しておくと安心です。

最後に、新生活の準備として家具や家電を搬入し、実際に使いながら設備の不具合がないか再度確認しましょう。入居直後に気づいた問題は、早めに施工会社に報告することでスムーズに対応してもらえます。

新築の引き渡し当日の流れ

新築の引き渡し当日は、施主にとって待ちに待った大切な日です。引き渡しにかかる時間は一般的に30分〜1時間程度で、決済手続きや保険説明の有無によって前後します。ここでは、当日の具体的な流れを紹介します。

修正が必要な箇所や設備を最終チェック

まず行うのは、施主検査で指摘した修繕箇所の確認です。修繕がきちんと完了しているかを見て回り、修理中に新たなキズや不具合が発生していないかもチェックします。加えて、水回りや給排水設備、各種設備が正常に作動するかも再度確認しておくと安心です。

建築代金の残金支払い

続いて、住宅ローンを利用する場合は金融機関で決済手続きを行います。融資金額が施主の口座に入金され、その資金をハウスメーカーや工務店へ送金する流れです。この手続きが完了することで、建築代金の清算が正式に済んだことになります。

家の名義変更(登記手続き)

次に、司法書士の立ち会いのもと登記に関する書類を確認し、必要事項に署名・押印を行います。登記申請は司法書士が法務局で代行するため、施主自身が行う必要はありません。登記完了後の書類は後日郵送され、正式に所有権が施主へ移転します。

住宅設備の説明を受ける

引き渡し当日には、住宅設備の使い方や手入れ方法について説明を受けます。給湯器や床暖房、キッチンや浴室の換気扇・レンジフード、エアコンや換気システム、防犯設備やインターホンの設定方法など、日常生活で欠かせない操作をしっかり確認しておきましょう。

重要な書類とカギを受け取る

最後に、引き渡しに伴う重要書類とカギを受け取ります。カギは受け取った本数を確認し、必ず記録して保管しておきましょう。そのほか、建築確認済証・検査済証、住宅性能評価書、各設備の保証書や取扱説明書など、今後の維持管理に必要な書類一式も渡されます。これらはなくさないよう大切に保管しておくことが重要です。

まとめ文

新築の引き渡しは、施主検査や決済・登記を経て正式に所有権が移る重要な手続きです。入居日とは異なるため、余裕を持って準備を整えることが大切です。当日は修繕確認や設備説明、書類・カギの受け取りなどを丁寧に行いましょう。流れを理解し計画的に進めて、安心して新生活をスタートしてはいかがでしょうか。

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