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最近よく聞くオール電化とは?

2020.12.18

最近は、ガスの代わりに電気を使う、コンロ「IH」や、オール電化という言葉をよく聞くようになりましたよね。

今回はこちらのサイトのワードについてご説明していきます!

・オール電化

今までガスを使っていたところ(調理場・空調・給湯など)を電気に変え、電気だけで賄っている住宅をオール電化住宅と言います。

では、それぞれ、どのように電気に変えているのでしょうか?

・調理場
 ガスコンロをIHクッキングヒーターに変えます。

ここで、IHのメリットデメリット、ガスコンロのメリットデメリットを纏めさせていただきます。

IHメリットIHデメリット
火を使わないため安全同時に複数使えない
掃除がしやすいフライパンを振れない
停電時に使えない
電磁波
※契約する/しているアンペアにもよります。詳しくは下記参照

※同時に複数使えない
こちらにつきまして、詳しくご説明していきたいと思います。
みなさん、ご自身の住んでいる家が契約しているアンペア数を把握しているでしょうか?
だいたいが30Aか40Aかと思われます。

では、30Aや40AのままIHに変えたらどうなるのでしょうか?
電気の使用量にもよりますが、ブレーカーが落ちやすくなります。

レンジとドライヤーを同時に使ったらブレーカーが落ちる。という事はよくありますよね。

レンジもドライヤーも使用する電力量が大きく、それを同時に使うと契約アンペアよりも大きな電流が流れるため、ブレーカーが落ちます。

あの現象が起こりやすくなるのです。

では、レンジやドライヤーの電力消費量はどれぐらいなのでしょうか?

レンジは一般的に500Wで温めると1300W
ドライヤーは1200W
100W=1Aなので、この時点で25A近く使っているのが分かります。

しかし、使っている電気はレンジやドライヤーだけではありません。
冷蔵庫やテレビなど……いろいろなところで電気を使用します。

この計算だと30Aは超えるのでブレーカーが落ちるようになります。

では、これにIHを足したらどうなるでしょうか?
IHクッキングヒーターは最大で5800W
手前の各1口ずつで最大3000W使用できます。

お分かりいただけたでしょうか?
IHにする時、同時に契約容量を上げなければすぐにブレーカーが落ちるようになってしまいます。

また、本題である
”複数同時に使えない”
というのは、左側で強火で料理をしていた場合、右は中火までしか火力が出ない。といったことが起こります。

最大火力を調整するためですね。

ここまでで、「だったらガスの方がいいじゃん」と思われる方がいるかもしれません。

では、どういった人にオール電化、IHはオススメできるのでしょうか?

まず、オール電化のメリットからご説明させていただきます。

・夜間の時間帯の電気代が割引される

この割引が最大のメリットと言われています。
安い夜間電力を利用して、日中に使う分のお湯を沸かしておいたり、暖房の蓄熱をします。

・料金が一本になる

今は、ガス、電気と明細表が分かれているかと思いますが、オール電化にする事で電気の明細表が一本になります。一本になると、基本料金がガス代の分、浮くので節約になる。という仕組みです。

・ガスなどの熱源が通らないので安全

電気は、電線を流れてくるので、使っていない家電などのコンセントを挿しっぱなし、使っていないコンセントの電源を付けっぱなし。などの事をしない限りは基本的に安全です。

・災害時の復旧が早い

電気、ガス、水道が止まった場合、いちばん復旧が早いのは電気と言われています。

以上の事から、オール電化は、

①夜に活動する事が多い方
②料金を統一したい方
③熱源を通したくない方
④災害時にも使いたい方


上記の方々にオススメできると思います。

・電気の単位

電気の明細などを見ているとkWhなどの表記があると思います。
電気関係は他にもV(ボルト)やA(アンペア)などの単位があります。

中学生時代に勉強した範囲にはなりますが、それがどういった意味なのか、忘れてしまってる人も多いかと思われます。
私は完全に忘れました。

ですので、単位の内容、単位の意味を確認したいと思います。

電圧=Volt(ボルト:V) 電気の圧力
電流=Ampere(アンペア:A) 電気の流れの大きさ
電力=Watt(ワット:W) 単位時間に電気がする仕事の総量


では電圧、電流、電力はどういった関係があるのでしょうか?

W = A × V で計算されます。

電流は電気が流れる量です。
水道で例えると、蛇口を捻り、出てくる水の量が電流です。

電圧は例えると水圧です。
蛇口を捻れば捻るほど、強く水がでますが、それと同じような仕組みです。

電力は電流と電圧の総量です。

では、kWh, kVAはどういったものなのでしょうか?

kWh = キロワットアワー:1時間で使用した電気の量
例えば、500Wのレンジを10分温めるのに使用する電気量は
500(W)×(min)÷60(min)=約83kWhの電力を消費することとなります

kVA = キロボルトアンペア:電気機器を動かすために消費される電力
これも、Wと同じ、消費電力に当たるのですが、意味合いが少し違ってきます。
電気エネルギーを熱エネルギーなどに変換したときに、どれぐらいのロスが出るのか、が大事なポイントになります。

いかがでしょうか?この記事を読んで、少しでも皆様の力になれたら幸いです。