改めて確認する家電ごとの消費電力と電気代
2021.01.28
消費電力と電気代とは
私の勘違いでなければ日本国民の99.9%は『家電(製品)』と呼ばれるものを日常的に使われていると思います。
しかしほとんどの方は一か月ごとの電気代にしか目に行かず、普段から使っている家電の消費電力と電気代は把握していないはずです。
そこで今回は家電ごとに消費電力と電気代を確認するブログを書くことに決めました。
ついつい長時間にわたって電源を入れたままにしがちなエアコンやテレビなどの家電がどのくらい電力を消費しているのかを知れば、節約などのモチベーションにも繋がるかと思われます。
ただ、その前に今一度『消費電力』と『電気代』という言葉の意味を説明させて頂きます。
- 消費電力
消費電力とは電気回路において消費される電力のことを指します。
式で説明すると
消費電力〔W〕=電圧〔V〕×電流〔A〕になります。
もちろん式を覚える必要はありません。
なぜなら消費電力〔W〕は説明書などに記載されています。
※消費電力が『年間消費電力』で記載されていた場合、そちらの数値を8760〔365(日)×24(時間)〕で割って頂ければ一時間ごとの消費電力が求められます。
- 電気代
電気代とは文字通り使用した電力の料金のことを指します。
式で説明すると
電気代〔円〕=消費電力〔W〕×時間〔h〕になります。
また電力会社の料金は1kWh=??円と表示されていることが多いですが、この意味は消費電力量が1kWhだった場合、料金は??円になる、という意味です。
なので仮に1kWhが30円の電力会社で1kW(1000W)の掃除機を1時間使用した場合、電気代は
掃除機の消費電力(1kW)×家電の使用時間(1h)で1kWh=30円になります。
エアコンや冷蔵庫などはともかく、一般的な家電製品は1時間単位ではなく1分単位で使用するケースが多いと思いますので、今回はついでに『消費電力量』の説明もさせていただきます。
消費電力量とは使用した電力の合計量(単位はkWh)のことを指します。
消費電力量の求め方(WからkWhを求める場合)は
消費電力〔W〕×X〔h〕÷1000(Xは家電を使用した時間)になります。
※消費電力がWではなくkWで記載されていた場合は先ほど例に出した掃除機の式で消費電力量が計算できます。
家電ごとの消費電力と電気代
次は本題である家電ごとに消費電力と電気代を比較……の前に、今回比較する家電ごとの消費電力量と電気代は計算しやすいように前提条件を設けさせて頂きます。
1.家電を使用した時間は1時間とする。
2.電気代は1kWh=30円とする。
前置きが長くなってしまいましたが、それでは早速家電を1時間使用した場合の消費電力と電気代を比較していきましょう。
ちなみに家電ごとの表は順不同となっています。
掃除機
1000W
30円
エアコン
500~1000W
15~30円
テレビ(液晶)
300~500W
9円~15円
洗濯機
500~1000W
15~30円
炊飯器
300~1000W
9~30円
冷蔵庫
50~200W
1.5~6円
扇風機
20~50W
0.6~1.5円
食洗器
600~1300W
1.8~39円
(+水道代)
ドライヤー
500~1200W
15~36円
いかがだったでしょうか。
やはり一番目を引くのは『エアコン』かと思われます。
消費電力自体はそこまで高くはないものの、エアコンは他の家電よりも使う時間が長くなってしまう家電なので、今のような寒い時期は気が付けばエアコンが一番電力を消費する家電になっているはずです。
温度設定を低く設定して一時間20円に節約したとしても、一日16時間使用して、それを一カ月も続ければエアコンだけで電気代が9,600円もかかってしまいます……。
ちなみにエアコンは起動時に一番電力を消費する家電になりますので、節約をしたい場合は短時間に何度も電源をオフにするより、エアコンの設定を自動運転にした状態で電源を入れっぱなしにしておいた方が良いそうです。
※これはエアコンを起動した直後の室内温度とエアコンの設定温度の差が大きいと電力を多く消費するのが原因なのですが、数時間にもわたって家を空ける場合はエアコンの電源をオフにした方が節約できます。
こちらで紹介した家電製品はほんの一例に過ぎませんので、ここにはない家電製品の消費電力や電気代が気になる方はインターネットで調べれば色々わかり面白いかと思われます。
特に冷蔵庫などは調べる価値のある家電なのではないでしょうか。
少しネタバレをしますと、冷蔵庫は科学の進歩によってかなり省エネになっていまして、なんと冷蔵庫が大きくなれば反比例するように消費電力も低くなるのです。
冷蔵庫が大きくなれば中の容量が増え、冷やす食材の量も増えるはずなのに消費電力は小さくなる……なんとも不思議な話ですが、もちろんこれには色々な理由があります。
ここで冷蔵庫の仕組みを詳しく書きたいところなのですが、かなり長くなってしまいますので今回は割愛させて頂きます。
ヱビス電気では他にも役立つ記事を更新していますので、気になった方は是非ご覧ください。
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