世界の電気事情
2024.03.10
「日本の電気事情は?」と聞かれたら皆さんはどうお答えしますか?
日本は戦後から現在にかけて普及率も上がり、エネルギーの消費が一貫して伸びています。
「それは昔と比べたら電気の使用率が違うから当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、正解です。
日本全国の電気普及率は100%で、どんなに山奥であろうと電気が使われていない町はありません。
それでは、世界という大きな規模になった場合の電気事情はどうでしょうか?
今回のブログでは「世界の電気事情」について書いていきましょう。
世界の電気の歴史
日本の電気の歴史といえば、鎖国の時代が明けた文明開化の時代である明治時代に電灯照明が発明されましたが、これが最初の電気と言えます。
元を正せば江戸時代からエレキテルという文化が外国から持ち込まれたので、江戸時代から電気の歴史は始まったと言っても過言ではありませんが、日本ではない国の電気の歴史はどのようになっているのでしょうか?
世界で最初に発電所を作って、現在みたいな電気を家庭などに送る仕組みを最初に作り出したのは1882年アメリカのエジソンです。
エジソンは火力発電を最初に作ったのですが、その火力発電所を日本に作りそこから家庭に送電されるようにしました。
更に奥深くまで遡ると、紀元前600年ギリシャの哲学者「タレス」という人物が琥珀(植物樹脂)を布で擦って静電気を発見したのが歴史上最初の電気です。
この静電気が電気に関する資料で歴史上最初の発見というのがわかっていますが、この琥珀のギリシャ語である「elektron」が電気という単語の起源になっています。
その後1746年のオランダ、「ミュッセンブルク」という人物が電気をためられるビンを発明。
しかし、一回使うとすぐに電気がなくなってしまうため、それを家庭などで利用することは不可能でした。
その後、流れつづける電流を、1800年にイタリアの「ボルタ」という人物によって初めて取り出され、現在でも皆さんが利用している乾電池の元となります。
ここからの電気の進化は勢いがすごく、色々な電機を開発することになるのです。
現在の世界電気事情
日本での電気普及率は100%と先述しましたが、世界ではどのような電気事情があるのでしょうか?
宇宙から撮影した夜の地球全体は煌びやかな光景で、世界全体を見ても電気が使われているのがわかります。
特にヨーロッパ地方やアメリカ大陸の都市、日本や中国などアジア諸国の都市は目立って明るいのですが、実は全く光がない地域もあります。
世界各地の電力普及率を見ても、ヨーロッパやアジアの先進国、アメリカなどは99%も電気が普及していますが、アフリカ大陸やサハラ砂漠付近ですと35%ほどの電気普及率しかありません。
世界の人口は80億人以上いますが、世界の電気が供給されていない地域の人口は約13億人と言われています。
つまりは全人口の5人に1人の割合で電気のない暮らしを送っているのです。
なぜ電力普及率の差が出てしまったのでしょうか?
それはその地域の人口の多さや自然環境が関係してきます。
過酷な自然環境や紛争などの多い地域では経済の成長が著しく悪いため、どうしても電気の普及が遅れてしまっているのです。
世界の電力消費量
次は世界の電力消費量について書いていきましょう。
世界の電力消費量はおよそ25兆kWhほどで、一番多くの電力を利用しているのが中国になります。
これはおそらく人口の多さにも関係してくるでしょう。
その後はアメリカ、インド、日本の順で電力の消費量が多いです。
特に中国とアメリカは電力を約43%消費しているため、世界の約半分ほどが使われています。
あくまで人口の多さが関係しているのですが、一人当たりの消費量で比較してみると…
- 1位:アメリカ
- 2位:韓国
- 3位:日本
- 4位:フランス
という結果が出ています。
このように見ると、中国がなぜ下がったのか気になりますよね。
それは人口の多さと自然環境の違いが関係しています。
アフリカ大陸の方に目線を向ければわかりやすいですが、日本人がヒーターを一日中付けるとしましょう。
このヒーターを一日中つけることによる電力消費量はナイジェリアの人等から見ると、約三ヶ月の電力消費量に該当します。
自然環境を優先に生活をしていると電力を使わずに生活できるため、電力を必要としないのです。
しかし、我々日本人は電気を使うのが当たり前の生活になっているため、世界で見た時に電力の消費量に差が出てしまうのです。
世界各国の電気代について
日本の電気代は基本的に皆さんが毎月支払っている金額を目安にすることによって大体わかると思いますが、一人世帯でおよそ6,000円ほどになります。
しかし、日本以外の国では電気代の平均金額はどのようになるでしょうか?
ここでは、世界の主要国の電気代について書いていきましょう。
早速電気料金が高い国から順位を書いていきます。
[世界家庭用電気料金ランキング]
- 1位:イタリア
- 2位:イギリス
- 3位:アイルランド
- 4位:ベルギー
- 5位:ドイツ
- 6位:オランダ
- 7位:デンマーク
- 8位オーストラリア
- 9位:スペイン
- 10位:フランス
- 11位:日本
- 12位:アメリカ
etc…
(※Statista Japan引用)
このように見ると日本は結構電気代が安く感じますね。
2023年3月時点で、世界で最も電気代が高い国は1kW当たり約0.56米ドルのイタリアで、それに1kW当たり約0.46米ドルの英国と続きました。
元々、ロシアのウクライナ侵攻などの理由から日本の23年1月の電気料金は20年1月から3割ほど上昇していますが、イタリアなどは3倍ほど上昇しているため家計には大ダメージを負っているでしょう。
少しでも節電を心がけましょう
節電は家計のダメージを抑えるだけではなく自然環境にも優しいため、できる限り意識できるようにしましょう。
しかし、頭で理解をしていても節電をする生活に慣れるのには多少の時間がかかります。
それでも節電をしたいという方は家電の待機電力を削るように意識してみてください。
それでも毎月の電気代が変わらない場合は、契約している電力会社の変更をおすすめします。
日本には新電力も含めたくさんの電力会社がありますが、ご自身の生活に合った会社を探すのが一番。
現在契約している電力会社を調べてプランの変更をするか、新しく電力会社を探して相談してみてください。
万が一気になる電力会社が見つからなかった場合はヱビス電力にご連絡ください。
皆さんの生活にあった提案を提供させていただきます。