トップブログ電波時計は革新的技術!?正確な時間の大切さ
blogブログ

電波時計は革新的技術!?正確な時間の大切さ

2023.10.22

皆さんは電波時計をご存知でしょうか?
電波時計と聞いてもすぐにイメージできない方も多いと思いますが、正確な時間を測るためには必要なもの。

時間の正確性を追求するために電波時計がどのように進化してきたか、今回のブログでは時計の世界における革新的な技術である電波時計に焦点を当ててみたいと思います。

電波時計とは?

電波時計と聞いてある程度イメージできても詳しくはわからない方もいます。
ここでは電波時計とは何かを書いていきましょう。

電波時計は、電波信号を使って自動的に正確な時刻を表示する時計のことを指します。

このような時計は地上の電波塔から送信される電波や、GPS衛星からの電波を受信し、その情報を元に時刻を自動的に合わせます。

そのため電波時計は常に正確な時刻を表示してるので手動での調整が不要。

電波時計は、高い精度と信頼性を持ち日常生活や産業用途など色々な場面で利用されています。

なお、電波時計に似たGPS時計というものもありますが、GPS時計は地球周回軌道上にあるGPS衛星から送信される電波を受信する機能をもつ時計のことを指します。
何が違うのかというと、「どこから発信して受信するのか」というところです。

電波時計が正確な時刻を刻める理由

電波時計は送信所から発信される標準電波を受信するアンテナが備えられています。
それによって誤差のない時刻を受信することが可能です。

そして、その受信信号は内部の受信ICチップによって増幅をされ、アナログからデジタルデータへと変換されます。

デジタルデータとなった信号には時刻コードが含まれており、この時刻コードはCPUによって解析され、時計を駆動させるモーターへと伝えられます。

この「アンテナ」こそが電波時計の重要な要素であり、開発に大きな困難となったハードルでもあります。

なぜかというと、アンテナを腕時計サイズに収めるというのはかなり難しいのです。
アンテナは大きいサイズであればあるほど電波を拾いやすいので、それを小型化するとなると大変。

また、金属ケースで密閉することで受信感度が著しく低下し、受電時の電力消費が激しくなり電池がすぐに切れてしまうという課題も散見されていました。

電波時計の歴史

電波時計は今ではどこにでもありますが、どのような歴史を歩んでいたのでしょうか?

ここでは電波時計の歴史について書いていきましょう。

・1950年代

1950年代に電波時計の原型となる技術が初めて開発されました。
最初の電波時計は、アメリカの天文台が送信する信号を受信して時刻を同期させるものでした。
まだこの頃は今と同じような正確さはなかったとされています。

・1960年代

電波時計の研究がさらに進んで、日本の企業や研究所が独自の電波時計の開発に取り組みました。
1960年代後半には、ようやく日本で初めての電波時計が発売されました。

・1970年代

電波時計の普及が進み、技術の改良により精度が向上。
この時期になりようやく世界各国で電波時計の開発や製造が行われるようになりました。

・1980年代

この頃には電波時計の技術がさらに発展し、より正確な時刻同期が可能になりました。
電波塔からの信号を受信し、時刻を同期する電波時計が一般家庭に普及し始めたのもこの頃です。

・1990年代以降

1990年以降は電波時計の普及が加速し、さまざまな製品が市場に登場しました。
GPS衛星からの信号を受信して時刻を同期するGPS時計も登場し、電波時計の技術はさらに進化しています。

現在では、電波時計は世界中で広く利用されており、高精度で信頼性の高い時計として重宝されています。

今後の技術の進歩により電波時計はさらに精度を向上させて、新たな機能やデザインの開発が進んでいるため、より進化した電波時計が今後も販売されるでしょう。

電波時計にもメリットデメリットが存在する!?

電波時計はメリットしかないように見えますが、もちろんデメリットも存在します。

ここでは電波時計のメリットとデメリットについて説明していきましょう。

メリット

電波時計のメリットは正確な時刻を自動で行うことができるというところでしょう。
高精度の電波時計であればその高い精度が保たれているため、より正確な時刻を受信できます。

また、常に正確な時刻を表示するため、利便性にも長けます。

正確な時刻を常に受信できるのは電波時計だけなのかもしれません。

デメリット

電波時計のデメリットといえば、利便性があるゆえの価格帯なところです。
びっくりするほどの高さではありませんが、高性能であればあるほど値段が高いため、普通の時計と比べると購入するかどうか迷ってしまいますよね。

また、電波時計は地上の電波塔やGPS衛星からの電波信号を受信する必要があります。

そのため、建物の内部や地下など、電波が届きにくい場所では正確な時刻を維持することが難しい場合もあるでしょう。

さらに、電池寿命が短い場合もあります。
電波時計は電波受信機能や精密な振動子を備えているため、電池の寿命が短くなる可能性があります。

まとめ

今回のブログはいかがでしたでしょうか?
時計というものはたくさんあるのですが、その中でも電波時計のことに着目させていただきました。

砂時計のような「THEアナログ」な時計もある中で、電波を利用して正確な時刻を見ることができる電波時計もあります。

現代社会の時間というものはとても重要です。
何十年、何百年後の時計は一体どのようなものになるのか今からでも楽しみですよね。