家族での引越しは荷物が多くなりやすく、何を残して何を処分すべきか迷う方もいるでしょう。特に、持ち家へ引っ越す予定のファミリー世帯は、収納の広さに応じた荷物となるよう準備を進めましょう。今回は、引越し時に捨てるべきものの判断基準や処分方法について紹介します。
目次
引越し時に捨てるべきものの判断基準

引越し時にものを捨てるか残すかの判断基準は、「普段の使用頻度」と「新生活での必要性」です。ここでは、引越し時に捨てるべきものの判断基準を紹介します。
長期間使っていないものを捨てる
荷物を整理しようと思っても「もったいない」「後で使うかも」という気持ちから、なかなか物を捨てられない方は少なくありません。そのため、「1年以上放置しているものは捨てる」など、明確な基準を決めておくのがおすすめです。
季節用品や趣味の道具でも、ここ数年使う頻度が少なければ、今後も使う可能性は低いと考えられます。まずは、今使っているかどうかを基準に、捨てる物を選別しましょう。
新生活に必要なものだけを選ぶ
新居でどのように暮らしたいかを具体的にイメージして、持ち込むものを選びましょう。部屋の広さや収納の状態を考慮した上で、インテリアの雰囲気に合わない大型家具や雑貨などを思い切って処分するのもおすすめです。
重くて運搬費がかさむ家具は買い替えを検討することで、引越し費用を抑えられるため、運ぶ価値があるかどうかを見極めることが重要です。
思い出の品は厳選する
思い出の品は判断が難しいですが、量に上限を設けて本当に大切なものだけを残すと後悔が少なくなります。
また、写真や手紙はスキャンしてデジタル保存に切り替えると、場所を取らずに保持できます。どうしても手放せないものは、収納サイズを決めてその範囲に収まる分だけ残すと良いでしょう。
判断がつかないものはいったん保留にする
判断に迷うものは、「必要」「保留」「不要」に分ける段ボール箱やゴミ袋を用意して、仕分けしましょう。
保留にしたものが引越し直前まで残る場合は、いったん荷物に入れて新居で再検討するのもおすすめです。ただし、引越し後も保留のままにしておくと、元の状態に戻りやすいので、新居到着後できるだけ早めに荷物を見直すよう心がけましょう。
引越し時に捨てるべきものリスト

何から手をつけて良いのかわからないとお悩みの方は、以下の部屋別のチェックリストを参考にしながら、引越し準備を進めていきましょう。
【クローゼット】
・着用していない期間が1年以上の洋服
・穴や破れがある衣類
・サイズが合わなくなった服
・壊れてしまったバッグ
・余分なハンガー
・長らく使われずホコリをかぶったスーツケース
・使う予定のない小物類
【寝室】
・使用していない枕
・使わなくなった掛布団や毛布
・汚れの目立つシーツやカバー
・使われずに残っているキャンドルやアロマグッズ
【リビング】
・故障している家具や家電
・家具や家電など、複数ある同じ用途のもの
・ホコリをかぶっている雑貨類
・壊れて使えないリモコンやコード類
・シミや汚れが取れないクッション
・読まずに溜まっている本や雑誌
【キッチン】
・賞味期限がすぎている食品
・傷んでいる食品
・食べる予定のない食品
・壊れた調理器具やキッチン家電
・出番のない鍋やフライパン
・欠けたりヒビが入ったりした食器類
・1年以上使わずしまい込んでいる食器
【トイレ・洗面所】
・使用期限の切れた日用品
・開封後そのまま放置しているアイテム
・使わずに残っている試供品
・汚れて古くなった掃除用具
・空になった容器やボトル
・使わずに放置している化粧品
・使い古したタオル
【その他】
・履かなくなった靴
・壊れた傘や使わない傘
・使用頻度が少ないスリッパ
・置きっぱなしで整理していない手紙や書類
・不要なゲームソフト、CD、DVD
・段ボールにしまいこんだままのコレクション
・いらない紙袋
引越し時にものを捨てるメリット

引越しのタイミングで不用品を手放すと、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、引越し時にものを捨てるメリットを3つ紹介します。
荷造り・荷解きの負担軽減
荷物の量が減れば、梱包にかかる時間と労力が短縮されます。かさばる食器や使っていない衣類を事前に処分しておけば、段ボールの数も減り、運搬や新居での荷解きが楽になります。
結果として、準備に費やす日数を減らせるため、引越しの負担を減らせるのです。
引越し費用が抑えられる
事前に不要品を減らすことで、引越し費用を抑えられます。引越し業者に依頼する場合、移動距離や引っ越す時期だけでなく、荷物の量や作業にかかる時間によっても引越し費用が変動します。
また、荷物が減ると、運送コストや梱包材の削減につながります。引越し費用を抑えたい方は、事前に捨てるべきものを決めて処分しておきましょう。
引越し費用を安く済ませたい方は、こちらの記事をご覧ください。
「引越しを安く済ませる方法は?費用相場と節約術を解説 」
スッキリした気分で新生活をスタートできる
引越しの際にものを捨てると、荷物の少ない状態で新生活を始められるため、スッキリした気分で快適なスタートを切れます。
また、使わないものを手放すことで、部屋の圧迫感が減り、荷物の整理で悩むことも少なくなります。必要なものだけを残すことで新居の生活が整いやすく、作業時間や手間も削減できるでしょう。
引越し時にものを捨てる流れ
引越し時に効率良くものを捨てるために、不要品を仕分けすることから始めましょう。次にものを捨てる方法を決めてから実際に処分します。
ここでは、引越し時にものを捨てる際の具体的な流れを解説します。
1. 不用品と新居に持っていくものを分ける
まずは、新居へ持っていくものと引越し前に処分するものを分類しましょう。不要品はさらに「捨てる」「売る」「譲る」の3つに分けておきます。
家電リサイクル法対象の家電は、別扱いのためあらかじめ確認しておきましょう。
2. 不用品の処分方法を決める
不用品の処理には、複数の選択肢があります。処分の手間や費用、受け入れ条件は方法ごとに異なるため、不要品を以下のどの方法で処分するか、事前にチェックしておきましょう。
自治体の粗大ごみ回収サービス
自治体のホームページで、粗大ごみの回収方法を確認します。戸別収集を希望する場合は、各市区町村の案内に従い、電話やインターネットで申し込みましょう。
申請後は、規定の粗大ごみ処理券を購入して、指定された日時と場所に粗大ごみを出してください。
不用品回収業者
室内からの搬出や即日対応が必要な場合は、不用品回収業者に依頼すると便利です。回収日時を決めてから、不要品を運搬してもらいましょう。
また、業者によって対応する範囲や料金体系が異なるため、複数の業者の見積もりを比較し、追加費用の有無や回収の可否を確認してから依頼すると安心です。引越し業者とセットで頼む場合は、回収対象が限定されることがある点に注意しましょう。
リサイクルショップ
状態の良い家具や家電は、リサイクルショップに持ち込むか出張買取を依頼するのもひとつの方法です。ただし、製品の年式や使用感によって買取価格が変わる場合があります。
事前に査定基準や出張料の有無を確認してから、持ち込みや出張買取を依頼することをおすすめします。
フリマアプリ・ネットオークション
フリマアプリやネットオークションを活用して、不要品を処分することもできます。これらの方法で処分した場合、手間がかかるものの、思わぬ高値がつくこともあります。
出品や梱包、発送の手間を考慮しつつ、発送可能なサイズや送料負担を明示しておくと取引がスムーズです。
知人・友人に譲る
まだ使用できるものは、知人や友人に譲ることも可能です。不要品の譲渡は手間が少なく、まだ使えるものを有効活用してもらえるメリットがあります。
受け渡し日時や運搬方法を事前に取り決め、相手のニーズを確認してから譲ると良いでしょう。
引越し会社に依頼する
一部の引越し会社は、引越しを依頼した顧客を対象に、不用品を回収してくれるところもあります。なかには、不用品の回収だけでなく、買取サービスも行っている場合もあります。
引越し作業と同時に処分を依頼できるため手間は減りますが、専門の回収業者より費用が高くなるケースもあります。そのため、事前にサービスの範囲や料金を確認し、比較検討することが大切です。
3. 家電リサイクル法対象の家電を処分する
テレビや冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの家電リサイクル法の対象品は、自治体では処理できないケースや手続きが異なる場合があります。
購入先のお店に引き取りを依頼するか、不用品回収業者を利用するなど、事前に処分方法と費用を確認しておくことがポイントです。
4. 不用品を処分する
処分方法が決まったら、引越し日から逆算してスケジュールを組み、速やかに申し込みや搬出日時を確定させておきましょう。自治体回収は申し込みから収集までに時間がかかることが多いため、余裕をもって手配することをおすすめします。
引越し当日までに、不用品の処分が終わるよう計画的に進めましょう。
まとめ
引越し時に不用品を処分すると、引越しの作業負担や費用を減らすことができます。不用品の処分方法は自治体回収から業者依頼、売却や譲渡まで選択肢が複数あるため、引越し日に合わせて選びましょう。
さらに、引越し後の新生活での費用を抑えたい方は、光熱費の見直しもおすすめです。電気料金プランの変更などで、ランニングコストを抑えられます。中でもヱビス電力は、料金が5%お得になるほか、電力関連のトラブルサポートも充実しています。
オンライン手続きで簡単にお申し込みいただけるため、引越し時の各種手続きや作業で時間がないお客様にもおすすめです。なお、転居予定日に合わせて契約開始日を事前設定できるプランもご用意しています。気になる方は、ヱビス電力までぜひお問い合わせください。



