荷物の梱包や各種手続きなど、引越し作業はやることが多く大変です。特に住宅を購入する場合は、新居で使う家具の選定など同時進行すべきことも多く、かなりの手間と時間がかかるでしょう。
「引越し作業に何日かかるのか」「引越し日に間に合わせられるか」と不安を感じる方もいるかもしれません。
そこで今回は、家族構成別の引越し作業にかかる日数の目安や、引越し当日の作業時間の目安などについて解説します。
目次
引越しの準備作業には何日かかる?

引越しの準備作業にかかる日数は、荷物の量や世帯人数によって異なりますが、一般的には1か月程度が目安といわれています。大人2人世帯なら、2週間程度で終わることもあるでしょう。
しかし、子どもがいる場合は転園・転校手続きがあったり、子どもの荷物を詰めたりと、作業量が大幅に増加します。さらに、子どもが体調を崩すなどのイレギュラーな事態も発生しやすいため、予定通りに進まない可能性も考えて2か月はみておきたいところです。
特に小さな子どもがいる家庭の場合は予定がズレやすいので、できるだけ早めに引越し準備を始めたほうが良いでしょう。
引越し準備の流れややるべきことについてはこちらの記事を参考にしてください。
「引越しはいつから準備を始める?引越しの流れがわかる6ステップ」
引越し当日の作業にはどれくらいかかる?

引越し当日は、荷物の搬出・新居への移動・荷物の搬入で半日~1日ほどかかるといわれています。各工程でどのような作業があり、どの程度の時間がかかるのかの目安を紹介します。
関連記事:「引越し当日は何をする?旧居・新居でやることを解説」
搬出
荷物の搬出にかかる時間の目安は、ファミリー世帯の場合1~2時間程度です。荷物の量が多い場合は半日ほどかかるケースもあります。
引越しの搬出作業は、ただ荷物を運び出すだけではありません。まず荷物を運び出す前に、室内を傷付けないよう、壁や床などに養生するところから始まります。
また、大型家具・家電は引越し業者が梱包して運ぶのが基本なので、新居に運ぶ家具・家電が多ければ、その分搬出に時間がかかるでしょう。荷づくりから引越し業者に依頼している場合は、梱包にかかる時間も考慮しなくてはなりません。
なお、荷物の梱包を済ませていたとしても、搬出作業では基本的に住人の立ち合いが必要です。荷物の紛失・破損トラブルの防止や積み忘れのチェック、搬出後の室内の清掃などがあるので、引越し業者に任せて住人だけ先に新居に向かうなどはできません。
搬入
荷物の搬入では、大型家具・家電の梱包などの作業がないため、搬出よりも短時間で終わることが多いでしょう。目安は1時間程度、荷物が多い場合でも2時間程度が目安です。
事前に家具・家電の配置や、どの段ボールをどの部屋に運ぶかなどを決めて引越し業者に伝えておくと、搬入作業の時間が短縮できます。段ボールを運んだ後に大型家具・家電を部屋に入れるのは難しいので、先に設置を済ませてもらいましょう。
なお、荷物の搬入作業も、運び先の指示や荷物の紛失・破損がないかのチェックをする必要があるので、住人が立ち会う必要があります。引越し業者と約束した時間までに新居に到着できない場合は、早めに連絡を入れましょう。
また、移動に4時間以上かかるような長距離の引越しや繁忙期の引越しの場合は、荷物の搬入が翌日以降になることがあります。あらかじめ搬入日がいつになるのかを確認し、余裕をもったスケジュールを立てておきましょう。
荷解き
新居での荷解きにかかる時間は、住人のモチベーションと荷物の量によります。荷造りの場合は「引越し日」というタイムリミットがありますが、荷解きには明確な期限がありません。
引越しが完了して少し経てば仕事や学校などが始まるので、どんどん片付けに回す時間がなくなっていきます。荷解きをスムーズに終わらせたいなら、まとまった時間を確保し、一気に進めるのがおすすめです。
その他の作業
引越し当日は荷物の搬出・搬入以外にも以下のような作業が必要です。
【旧居での作業】
・ライフライン(水道・電気・ガス)の停止
・荷物搬出後の清掃
・退去手続き
・近隣住民への挨拶まわり など
【新居での作業】
・ライフライン(水道・電気・ガス)の開通・開栓
・近隣住民への挨拶まわり など
これらの作業を荷物の搬出・搬入と並行して行う必要があるので、しっかりとスケジュールを立てておくことが重要です。可能であれば、ライフラインの各種手続きや旧居での挨拶まわりは、引越し前日までに終わらせておくと良いでしょう。
ちなみに購入した新居の鍵は、新築でも中古住宅を購入した場合でも、業者や売主が入金を確認した後、物件の引き渡しと一緒に受け渡しとなるのが一般的です。
引越し(準備〜完了)は最短何日で終わる?

早めに引越しの準備を進めたいとは思っているものの、仕事や子どもの世話などでなかなか時間が取れないという方もいるかもしれません。「最短何日で引越し作業を完了できるのか」と考える方もいるでしょう。
最短5日~1週間程度で完了できるがリスクもある
引越し作業を急げば、準備から完了まで最短5日~1週間程度で完了できます。日数の内訳は次の通りです。
・物件探し・契約手続き:2~3日程度
・引越し業者の手配:2~3日程度
・引越し作業(荷物の搬入出など):1日程度
ただし、この期間内に引越しは完了できたとしても、通常の引越しとは異なる余分な費用が発生するリスクがあります。
例えばファミリー世帯が最短で引越す場合、自分たちで荷造りする時間を確保するのが難しいため、引越し業者に依頼することになるでしょう。引越し業者による荷造りは有料オプションなので、その分の費用がかさみます。
また、賃貸物件を退去する場合、退去日の1か月前までに管理会社や大家さんに申告する契約になっているのが一般的です。退去の申告期限を過ぎてから連絡すると、違約金を請求される可能性があります。
仮に退去日の1週間前に退去を申告した場合、退去後でも残り3週間分の家賃を支払うよう求められるパターンもあります。
さらに、引越しまでの期間が短すぎると、水道・電気・ガスなどのライフラインやインターネット回線の停止・開通手続きが間に合わないことも少なくありません。
その結果、旧居と新居の両方の水光熱費やネット料金を支払うことになったり、しばらくの間新居でライフラインやインターネットが使えず不便な思いをしたりする可能性もあります。
短期間で引越すときに最低限すべきこと
短期間で引越す場合は、時間のかかる手続きをできる限り早めに済ませることが重要です。新居が確保できないと引越しようがないので、まずは速やかに物件探しと契約を行いましょう。
引越し先が持ち家の場合は、入金確認後の物件引き渡し時に鍵が受け取れます。融資が下りたら早めに支払いを済ませ、引き渡し手続きを行いましょう。新居が確保できたら、現在住んでいる物件の退去の申告を済ませます。
また、ライフラインやインターネット回線の停止・開通の手続きも時間がかかることが多いため、上記の手続きと並行して進めるのがおすすめです。市外に引越す場合は、役所に転出届も提出しましょう。
転入・転居届や郵便物の転送届、各種身分証の住所変更などは、新居に引越した後でかまいません。
まとめ
引越し作業は、家族構成によって作業量が変わります。引越し当日に「準備が終わってない……」と焦ることがないように、今回紹介した目安を参考に、余裕をもって作業を進めましょう。
なお、引越しに伴い電気料金を見直すなら、「ヱビス電力」をご検討ください。ヱビス電力なら、地域電力会社の価格より、基本料金または従量料金が5%オフになります。申し込み時の事務手数料は0円で、約3分で申し込み手続きが完了しますので、お急ぎの方もぜひご利用ください。



