Category

荷造りに入れてはいけない貴重品とは?引越し業者が運べないものも解説

引越しの荷造りでは「これはダンボールに入れて大丈夫?」と迷う場面が多く、特に貴重品は扱いに注意が必要です。実は、引越し業者には運べない品目が細かく規定されており、誤って預けるとトラブルにつながることもあります。

今回は、荷造りに入れてはいけない貴重品や運搬できない物の理由、安全な運び方について解説します。

貴重品はNG?引越しで入れていけないもの

すべての引越し業者は国土交通省が定めた「標準引越運送約款」に従っており、その中で“運べないもの”が明確に規定されています。

ここでは、「標準引越運送約款」第4条第2項で定められた内容をもとに、引越しの荷物として預けられないものをわかりやすく解説します。

現金や印鑑など貴重品

現金や印鑑、有価証券といった貴重品は、引越し業者に荷物として預けることができません。

「標準引越運送約款」には、「現金、有価証券、宝石貴金属、預金通帳、キャッシュカード、印鑑等荷送人において携帯することのできる貴重品」と明記されています。

つまり、自分で持ち運べる貴重品は、トラブル防止のため、業者側が引き受けを拒否できるのです。

引越し当日は慌ただしくなりがちですが、これらの貴重品は自分のバッグに入れ、肌身離さず持っておくことが鉄則です。紛失や盗難リスクを避けるため、最初から“自分で管理するもの”として分けておきましょう。

火薬類や不潔な物品など

火薬類や腐敗・汚損のおそれがあるものなど、他の荷物に損害を及ぼす可能性があるものも引き受け不可とされています。

「火薬類その他の危険品、不潔な物品等他の荷物に損害を及ぼす恐れのあるもの」という約款の記載の通り、引越し業者は危険性のある物品を運ぶことができません。

具体的には、灯油やガソリンなどの燃料、ライター、マッチ、花火、ガスボンベが該当します。また、醤油や油類など液漏れしやすい食品や調味料も、こぼれると衣類や家具にニオイやシミがついてしまうため注意が必要です。

これらの品物は事前に使い切るか、安全に処分するなど、引越し前に対処しておくことが安心につながります。

ペットや美術品など特殊な管理を要するもの

動植物や美術品など、運搬に特別な管理が必要となるものは業者に預けることができません。

約款では「動植物、ピアノ、美術品、骨董品等運送に当たって特殊な管理を要するため、他の荷物と同時に運送することに適さないもの」と定められています。

ペットや大きな観葉植物、美術品・骨董品などは、温度・湿度管理や振動対策が必要となる場合が多く、一般の荷物と同じトラックで安全に運べないためです。

ペットは自分で移動するか、ペット輸送専門サービスの利用を検討しましょう。美術品やピアノは専門業者に依頼することで、破損リスクを最小限に抑えられます。

荷造りする際に申告が必要なもの

PCやレコーダーなどの精密機器やデータ類など、変質や故障のおそれがあるものは事前申告が必要です。

約款の「申込者がその種類及び性質の申告をせず、点検に同意を与えないもの」という規定により、精密機械やデータ媒体などは、必ず引越し業者へ申告しなければなりません。

例えばPC、PCの周辺機器、Blu-rayディスク、USBメモリ、写真も該当します。申告することで別途保険をかけられる場合もあり、万が一の故障に備えることができます。

逆に、何も伝えずにダンボールへ詰めてしまうと、破損や紛失が発生しても補償が受けられないことがあります。大切なデータが失われるリスクを避けるためにも、荷造り前に業者へ相談しておくことが重要です。

出典:国土交通省「標準引越運送約款

引越し業者が貴重品を運ばない理由

引越し業者が貴重品を預からないのは、万が一トラブルが起きても保険が適用されないためです。標準引越運送約款・第9条(責任)では、引越し中の事故や自然災害によって荷物が破損・紛失した場合、業者が損害を賠償する旨が定められています。

しかし、現金や通帳、印鑑、宝石などの貴重品はこの補償の対象外です。つまり、トラブルが発生しても引越し業者は賠償責任を負えず、利用者自身で負担することになります。

そのため、引越し業者は貴重品の運搬を引き受けず、利用者が責任を持って携行する必要があるのです。

参考:国土交通省「標準引越運送約款

荷物に入れられないものの引越し方法

引越しでは、標準引越運送約款によって「業者が運べないもの」が明確に定められています。しかし、それらの品物も新居に持っていく必要があるため、自分で運ぶのか、専門業者に依頼するのか、状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。

ここでは、種類別に安全かつ確実に運ぶための方法を解説します。

貴重品の場合

貴金属や現金、通帳、印鑑などの貴重品は、引越し業者では運搬できないため、必ず他の荷物とは分けて、自身で持ち運ぶ必要があります。

特に貴金属などの高価な品は、常に目の届くバッグなどに入れ、厳重に管理することが重要です。

引越し当日は人の出入りが多く、荷物の移動も頻繁に行われるため、誤って他の荷物と紛れてしまい、盗難などのトラブルにつながるおそれもあります。こうしたリスクを避けるためにも、貴重品は自らの責任で管理・運搬するようにしましょう。

美術品・骨董品の場合

美術品や骨董品など高価で繊細な品物は、通常の引越し作業では破損リスクが高く、専門的な取り扱いが求められます。

引越し業者の中には、こうした特殊な荷物に対応する専用サービスを提供している場合もあるため、まずは依頼予定の業者に相談してみるとよいでしょう。

一般的な引越しプランで対応できない場合は、美術品輸送を専門とする業者への依頼が安全です。プロによる適切な梱包や温度・湿度管理など、通常の引越しでは難しいサービスを受けられます。

また、輸送中や搬入・搬出時の破損に備えて、運送保険への加入も検討しておくと安心です。特に高額な品物の場合、保険によるリスクヘッジは不可欠といえるでしょう。

ピアノ等の大型楽器の場合

ピアノやコントラバスなどの大型楽器は、重量があるうえ繊細な構造を持つため、一般の引越し業者では対応できない場合がほとんどです。

そのため、大型楽器の搬送を専門とする業者に依頼するのが適切です。階段での搬出入やクレーンを使った搬入など、専用の機材や技術を持つプロに任せることで、楽器本体の破損を防ぎ、調律の狂いも最小限に抑えられます。

ペットの場合

ペットは「動物」であるという性質上、引越し業者では原則として運搬できません。ペットにとって比較的安心できる方法は、飼い主が自家用車などで一緒に移動することです。普段と同じ空間での移動は、ペットのストレス軽減にもつながります。

長距離移動などで自家用車が使えない場合は、ペット輸送を専門とするサービスに相談すると良いでしょう。温度管理や体調への配慮など、専門ならではのサポートを受けることが可能です。

また、引越しは犬や猫にとって大きな環境の変化となり、強いストレスの原因にもなります。ペットとの引越しを円滑に進めるための事前準備については、以下の記事も参考にしてください。
引越しによる犬のストレスを軽減する方法とポイント

観葉植物の場合

観葉植物は枝が折れたり土がこぼれたりしやすく、一般的な荷物と同じように扱うのは難しい品物です。引越し業者によっては観葉植物の運搬を受け付けていないことがあり、品種やサイズによっては別途オプション料金が必要になる場合もあります。

観葉植物を運ぶ際は、梱包方法にも注意が必要です。引越しの数日前から水やりを控えて土を軽くし、植木鉢をビニール袋などで包んで土がこぼれないようにします。背の低い植物はダンボールに入れて固定し、背の高いものは葉や枝を保護資材で覆ってから梱包すると良いでしょう。

自家用車で運べるサイズのものであれば、段取りを工夫して自分で移動させることも可能です。しかし、大きな観葉植物や取り扱いに不安がある場合は、観葉植物の搬送に対応した専門サービスや造園業者に相談するほうが安心です。専門業者であれば、植物の状態に応じた梱包や輸送方法、移動時の配慮など、よりきめ細かな対応を受けられます。

まとめ

引越しでは、約款によって運べないものが定められているため、貴重品・美術品・ペット・観葉植物などは、適切な方法で運ぶことが不可欠です。種類に応じて「自分で運ぶべきもの」と「専門業者に任せるべきもの」を見極めることで、トラブルを防ぎ、安全に新生活を始められます。

そして、新居での生活を快適に始めるためには、電気の契約も重要なポイントです。引越しを機に電力会社を見直すなら、料金がシンプルで環境にも優しいヱビス電力をご検討ください。無駄のない料金体系と安定したサービスで、新生活をしっかりサポートします。

関連記事

関連記事Related Posts